Google は現在、Android アプリ全体で新しいデザイン言語「Material 3 Expressive (M3E)」へのアップデートを順次進めていますが、この流れが、主要な Google Workspace ツールの 1 つである Google ドキュメントにも採用するための準備を進めていることが報告されました。
この情報は、Android Authority と AssembleDebug 氏が協力のもと、Google ドキュメントの最新バージョン 1.25.272.02.90 の APK を解析した結果、まだ一般ユーザー向けには有効化されていない、いくつかの UI に関する変更点が見つかりました。
高コントラストな背景と丸みを帯びたデザイン
今回の APK 解析から発見された主な変更点は以下の通りです。
- 高コントラストな背景: ファイル一覧などの画面で、デュアルトーンの背景が採用され、コントラストが強調されています。
- 再構築された検索バー: 従来一体化していた検索バーが、ハンバーガーメニューやアカウント切り替えボタンから独立した要素として配置されています。
- 丸みを帯びた UI 要素: UI の各要素の角が、これまでよりも半径の大きい、より丸みを帯びたデザインに変更されています。この変更は、フォント選択などの各種メニューにも適用されるようです。

今回ドキュメントで発見された変更点は、すでに Gmail や Google ドライブなどの他の Google アプリで見られた Material 3 Expressive のアップデートと非常に似ており、視認性の向上と、よりモダンで柔らかな印象を与えることを目的としていると考えられます。
まとめ
現時点では、開発中のデザインの変更点となるため、必ずしも正式にリリースされるとは限りません。しかし、Google の最近の動向から、これらの変更が実装される可能性は高いと考えられます。
今回の変更点自体はマイナーなものが多く、リリース後にすぐ気づくユーザーは少ないかもしれませんが、これらは Google のデザインが向かう方向性を明確に示しています。今後、他の Google Workspace アプリにも同様のデザイン変更が適用されていくことが予想されます。