Google の AI アシスタント「Gemini」が、Samsung のワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds 3 Pro」で Gemini が利用可能になったことがユーザーによって報告されました。
Google は以前から Pixel デバイス以外のサードパーティ製品への対応も予定していることを発表していましたが、今回の報告により本格的に展開が始まったことを示しています。
One UI 8 搭載デバイスで Gemini が利用可能に
X のあるユーザーの報告にによると、最新の One UI 8 を実行するデバイスに Galaxy Buds 3 Pro を接続したところ、デフォルトの音声アシスタントとして Gemini を選択する新しいオプションが表示されたとのことです。
この設定を有効にすると、ユーザーは「Hey Google(OK, Google)」という起動ワードを使い、イヤホンから直接 Gemini を呼び出すことができます。ただし、この機能を利用するためには、接続しているスマートフォンなどのデバイスがロック解除されている必要があります。
現時点では、この機能が One UI 8 を搭載したデバイスに限定されるのか、あるいは One UI 7 のような以前のバージョンでも利用可能になるのかは明らかになっていません。
Google アシスタントから Gemini への移行が加速
Galaxy Buds 3 Pro は、Google 自身の Pixel Buds シリーズを除けば、Gemini に正式対応した初めてのサードパーティ製イヤホンとなります。
Google は 2025年 5月に行われた発表で、Samsung に加えて Sony の一部イヤホンにも Gemini を提供する計画を明らかにしており、今回の展開はその計画に沿ったものです。今後、他の Samsung 製イヤホンや、年内に登場が噂される Sony 製イヤホンにも Gemini が拡大していくことが予想されます。
ちなみに、Google は先日、スマートウォッチ向けの「Wear OS 向け Gemini」も発表しており、Samsung の「Galaxy Watch 8」シリーズが最初に搭載してリリースされました。なお、すでに Pixel Watch シリーズを含む他の Wear OS スマートウォッチでもアプリのアップデートを通じて展開されはじめています。
まとめ
Google は既存の Google アシスタントを Gemini へと置き換える流れのなか、Pixel デバイスだけでなく Samsung や Sony など様々なパートナー企業の製品へと積極的に展開しています。これにより、ユーザーはどのブランドのデバイスを使っているかに関わらず、よりシームレスに Google の最新 AI アシスタントの恩恵を受けられるようになります。
Galaxy Buds 3 Pro での対応を皮切りに、今後さらに多くのデバイスで Gemini が標準的なデジタルアシスタントとして搭載されていくことが期待されます。