YouTube は 2025 年 7 月 10 日(現地時間)、視聴スタイルの変化に対応するため、2015 年から提供してきた「急上昇」ページを廃止すると発表しました。
今後はカテゴリ別の「チャート」機能と、ユーザーごとに最適化された「おすすめ」がトレンド発見の主な手段となります。
「急上昇」ページ廃止の背景と理由
YouTubeによると、かつては誰もが話題にするバイラル動画でトレンドを把握できましたが、現在は多様なコミュニティから生まれる「マイクロトレンド」が増えています。
また、ユーザーは「おすすめ」や「ショート」など様々な場所でトレンドを知るようになり、「急上昇」ページの閲覧数は過去 5 年で大幅に減少しました。こうした視聴習慣の変化を受け、YouTubeは「急上昇」ページの廃止を決定しました。

今後のトレンド発見方法
「急上昇」ページに代わる主な機能として、「YouTube チャート」と「パーソナライズされたおすすめ」が挙げられています。
- YouTube チャート: 音楽、ポッドキャスト、映画予告編など、カテゴリ別の公式ランキングを提供します。
- パーソナライズされたおすすめ: ユーザーの好みに合わせ、より自然な形でトレンド動画の発見を促します。
クリエイターへのサポートは継続
今回の変更後も、クリエイター向けのサポートは継続されます。
トレンド分析: YouTube Studio の「インスピレーション」タブで、自身の視聴者のトレンドを把握できます。
クリエイター支援: 視聴者が動画を拡散できる「Hype」機能や、公式SNSでの「急上昇中のクリエイター」の紹介は引き続き行われます。
まとめ
今回の変更は、画一的なトレンドから、よりパーソナライズされた多様なコンテンツ発見へと移行する時代の流れを反映したものです。
ユーザーは自分好みの動画を見つけやすくなり、クリエイターは新たなサポート機能を活用して視聴者にアプローチしていくことになりそうです。
といっても、もともと興味のある動画だけを狙って見るようなユーザーには、影響は少ないかもしれません。