Google は 2025 年 7 月 10 日(現地時間)、サードパーティ製の作図ツール「Lucidchart」とオンラインホワイトボード「Lucidspark」が、新たに Google チャットで利用可能になったことを発表しました。
Lucidchart と Lucidspark は、すでに Google ドキュメントや Meet などの Workspace アプリでは利用可能でしたが、今回のアップデートで Google チャットにも対応が拡大されました。
Google Chat での Lucid アプリ統合による新機能
今回の統合によって、Google チャット内で以下の機能が利用できるようになります。
リンクのプレビュー
チャットの会話に Lucidspark や Lucidchart のリンクを共有すると、その内容のプレビューが自動で表示されます。これにより、リンクを開かなくてもドキュメントの概要をすぐに確認でき、情報共有が簡単にできるようになります。
スラッシュコマンドによる検索と共有
チャットのメッセージ入力欄で /lucidsearch
と入力すると、自身の Lucid ドキュメントを直接検索し、会話内にすぐ共有できます。これにより、アプリを切り替える手間なく、必要な図やホワイトボードを会話内に追加できます。

利用方法と展開について
すでにドメインに Lucidchart および Lucidspark のアドオンをインストールしている場合、管理者が追加の操作を行う必要はありません。
まだ利用していない場合、管理者は Google Workspace Marketplace から Lucidchart と Lucidspark をインストールするか、ユーザーによるインストールを許可リストに追加することで、ドメイン内のユーザーが利用できるようになります。
ユーザー側は、すでに Lucidchart および Lucidspark のアドオンを利用しているユーザーには、チャットアプリが自動的に追加されます。まだアドオンをインストールしていない場合は、Workspace Marketplace からインストールすることで、自動的にチャット内に表示されるようになります。
この機能は、すべての Google Workspace ユーザー、Workspace Individual ユーザー、および個人の Google アカウントを持つユーザーが利用できます。即時リリースおよび計画的リリースのドメインの両方で、2025 年 7 月 10 日より、1〜3 日かけて段階的に展開されます。
まとめ
今回のアップデートにより、Google チャットの中で Lucidchart や Lucidspark のようなビジュアルコラボレーションツールをシームレスに利用できるようになりました。
これまではリンクを共有するだけでしたが、プレビューや検索機能が加わったことで、フローチャートやワイヤーフレーム、ブレインストーミングのボードなどの共有がしやすくなります。Google Workspace と Lucid アプリを活用している企業・組織、ユーザーは、ぜひ試してみてください。