AI スタートアップの Perplexity は、同社の AI アシスタントと検索ツールを統合した新しい Web ブラウザ「Comet」の提供を開始したことを発表しました。
AI アシスタントを統合したブラウザ「Comet」
The Browser Company が AI 搭載のブラウザ「Dia」の開発を進める中、Perplexity も独自の AI ブラウザで市場に参入し、Perplexity の強みである AI 機能を全面的に活用しています。
Comet は、Perplexity をメインの検索エンジンとして使用しており、ユーザーの質問に対して Web 上の情報源に基づいた AI による要約付きの回答が提供されます。
また、ブラウザのサイドバーには AI アシスタントが搭載されています。このアシスタントは、テキストの要約、製品の購入、イベントのスケジュール設定、メールの送信といったタスクをブラウザ上で実行する能力(エージェント機能)を持っています。
現在、Comet は PC および Mac 向けに提供されており、将来的には他のプラットフォームへの展開も計画されています。
しかし、利用するには、月額 200 ドルという高価な有料プラン「Perplexity Max」への加入が必要です。
Perplexity によると、今後、招待制で提供範囲が拡大される予定です。この価格設定は、一般的な個人ユーザーというよりは、AI 機能を最大限に活用したい開発者や企業といったプロフェッショナル層をターゲットにしている可能性があります。
まとめ
Perplexity の「Comet」は、検索と日常的なタスクの実行を AI によってシームレスに連携させることを目指したブラウザです。月額 200 ドルという価格は大きなハードルですが、高度な AI 機能を求める特定のユーザー層にとっては、Chrome など既存のブラウザにはない価値を提供する選択肢となるかもしれません。
現在は限られたユーザーのみ利用可能ですが、今後どのような広がりを見せるかは気になるところですね。