Android 16 安定版において、写真や動画をアプリと共有する際のインターフェース「フォトピッカー」で、一部のユーザーに検索機能が導入されていることが報告されました。
これにより、メディアライブラリの大量の画像の中から目的の画像を素早く見つけられるようになることが期待できます。
フォトピッカーとは? これまでの課題
フォトピッカーは、Android 13 で導入されたプライバシーを重視した機能です。アプリにデバイス内の全ての写真や動画へのアクセス権を与えることなく、ユーザーが選択した特定のメディアファイルだけを安全に共有できます。
しかし、2022 年の導入当初は Google フォトとの連携や検索機能といった重要な機能が不足していたため、アプリ開発者による採用は限定的でした。その後、クラウド上のメディアにも対応しましたが、特定の画像を共有したい場合、ライブラリ全体をスクロールして探す必要があり、手間がかかるという課題が残っていました。
検索バーが一部のユーザーに展開開始
この課題を解決するため、Google はフォトピッカーに検索バーを追加するアップデートを開始しました。この機能は、2024 年中の提供が示唆されていましたが、Android Authority によると現在一部のユーザーのデバイスで利用可能になっています。

新たに追加された検索バーは、フォトピッカーの上部に表示されます。ユーザーは簡単なテキストを入力するだけで、デバイス内(ローカル)とクラウド上にあるすべてのメディアを横断して検索できます。
この検索機能は、Google フォトの最新機能「Ask Photos」のような高度なものではなく、従来のシンプルなテキスト検索に近いものですが、目的の画像を素早く見つける上で非常に役立つ便利な機能です。
展開状況について
この検索機能は特定の OS バージョンに依存するものではなく、Google Play システムアップデートや Google フォトアプリのアップデートを通じて、サーバー側から順次提供される「サーバーサイドアップデート」と見られています。
現時点では、Android 16 安定版を搭載した一部の Pixel ユーザーから利用可能になったと報告されています。
まとめ
Android のフォトピッカーへの検索バーの追加により、写真共有時の利便性が大幅に向上するため、写真をよく共有するユーザーにとっては嬉しいアップデートとなります。記事執筆時点では筆者の Pixel デバイスでは確認できておらず、実際に利用可能になるまでしばらく時間がかかるかもしれません。