2025 年 7 月 7 日(現地時間)、Google は Google ドライブのサイドパネルで利用できる Gemini の機能を強化し、自然言語のプロンプトでファイルやフォルダを整理できるようになったことを発表しました。
これにより、ユーザーはより直感的な操作で ドライブ内のファイルを管理できるようになります。
Gemini で利用可能になった新しい整理機能
今回のアップデートにより、Google ドライブのサイドパネルに表示される Gemini に対して、特定のファイルを任意のフォルダに移動させる指示を自然言語で行えるようになりました。
今年 3 月に導入された新しいファイルやフォルダを作成する機能に加え、今回の機能強化でさらに柔軟なファイル管理が実現します。
ファイルの移動やフォルダ・ファイルの作成プロンプト例
ユーザーはサイドパネルの Gemini に、以下のようなプロンプトを入力することでファイルを整理できます。
- フォルダの作成:
- 「マイドライブに『第2四半期予測』という名前で新しいフォルダを作成して」
- ファイルの移動:
- 「@第1四半期まとめ ファイルを『第1四半期予測』フォルダから『@第2四半期予測』フォルダに移動して」
- 新しいファイルを特定のフォルダに作成:
- 「『第2四半期予測』フォルダに新しいプレゼンテーションを作成して」

現時点での機能と制限事項
現在、Gemini in Drive で利用できる主な整理機能は以下の通りです。
- @[ファイル名] を @[フォルダ名] に移動
- @[ファイル名] をこのフォルダに移動
- これらのファイルを @[フォルダ名] に移動
- 新しいフォルダを作成(名前の指定も可能)
- 新しい Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドを作成(名前の指定も可能)
ただし、一度に移動できるファイルは最大5つまでという制限があります。
利用方法と展開について
この機能を利用するには、管理者がユーザーのスマート機能とカスタマイズ設定を有効にしている必要があります。管理者は管理コンソールから、ユーザーのデフォルトのカスタマイズ設定をオンにすることができます。ユーザーには特に設定はありません。
即時リリースおよび計画的リリースドメインの両方で 2025 年 7 月 7 日より最大 15 日かけて段階的に展開されます。対象となる Google Workspace プランは以下のとおり。
- Business Standard / Plus
- Enterprise Standard / Plus
- Gemini Education / Gemini Education Premium アドオンを利用中のユーザー
- Google AI Pro / Ultra
- 旧 Gemini Business および Gemini Enterprise アドオン
まとめ
今回のアップデートにより、Google ドライブでのファイル整理がさらに効率的になります。これまでマウスでドラッグ&ドロップしていた操作を、キーボードから手を離さずに自然言語で実行できるため、特に複数のファイルを特定のフォルダにまとめたい場合や、新しいプロジェクトの資料を整理する際に時間短縮が期待できます。
まだ機能には一部制限があるものの、今後の機能拡張にも期待ですね。