Google は 2025 年 7 月 7 日、Google Meet の AI 機能「会議メモの作成」に関するアップデートを発表しました。このアップデートにより、会議後に関係者へ送信されるメール通知の内容が拡充されるほか、主催者が会議メモの共有範囲を細かく制御できるようになります。
会議の概要と次のステップをメールで確認
これまで「メモの作成」機能を使用した際に送信されるメールには、会議メモが保存された Google ドキュメントへのリンクが含まれていました。今回のアップデートで、このメール本文に会議の概要と提案された次のステップが直接記載されるようになります。
これにより、会議の参加者はメールを開くだけで会議の要点を素早く把握でき、次のアクションに移りやすくなります。

会議メモの共有範囲をコントロール
もう一つの大きな変更点は、会議メモの共有設定です。これまで会議メモは会議の招待者全員に共有されていましたが、今後は主催者および共同主催者が、ウェブブラウザから共有範囲を以下の 3 つの選択肢から選べるようになります。
- 招待されたすべてのゲスト
- 組織内の招待されたゲスト(デフォルト)
- 主催者と共同主催者のみ
この設定は一度変更すると、その会議および同じシリーズの定期的な会議で維持されます。もちろん、必要に応じていつでも変更可能です。共有の対象は、Google カレンダーの招待リストに基づいています。
この機能により、機密情報を含む会議など、内容に応じて情報共有の範囲を柔軟に管理できるようになり、セキュリティが向上します。

展開と対象プラン
この機能は、即時リリースおよび計画的リリースのドメインに対して、2025 年 7 月 7 日から段階的に展開されます。機能がすべてのユーザーに表示されるまでには、15 日以上かかる可能性があります。
この機能は、以下の Google Workspace エディションおよびアドオンで利用できます。
- Google Workspace
- Business Standard、Plus
- Enterprise Standard、Plus
- アドオン
- Gemini Education Premium
- Gemini Enterprise
- AI Meetings & Messaging
まとめ
今回の Google Meet のアップデートは、会議後のフォローアップを効率化すると同時に、情報共有のセキュリティを高めるものです。「メモの作成」機能がより実用的になり、日々の業務における手間がさらに減る可能性が期待できます。