Google は、スマートスピーカーの Nest Mini および Nest Audio において、Gemini モデルを統合した Google アシスタントのテストを進めています。その一環として、より自然な会話体験を提供するため、海外で新たに追加の音声オプションを導入しました。
昨年 12 月に追加された 7 つの音声に続き、最近 3 つの新しい音声が利用可能になっています。
新しく追加された 3 つの音声
今回追加された音声は、前回同様に植物にちなんで名付けられています。
- Yarrow: 温かみのある、深めの声
- Croton: スムーズで、深めの声
- Pilea: 明るく、高めの声
これらの音声は、既存の「改善されたアシスタントの声」に追加されます。
既存の音声:
- Aloe: 落ち着いた、中間的な声
- Oxalis: 明るい、中間的な声
- Fern: 明るい、高めの声
- Verbena: 落ち着いた、深めの声
- Ivy: イギリス英語のアクセント、中間的な声
- Jade: 親しみやすい、中間的な声
- Eucalyptus: オーストラリア英語のアクセント、高めの声
新しい音声を利用する方法
現時点では米国のみに限られていますが、新しい音声を利用するには、Google Home アプリのパブリックプレビュープログラムに参加し、「試験運用版の AI 機能」が有効になっている必要があります。
設定状況は、Google Home アプリの右上にあるビーカーのアイコンをタップすることで確認できます。有効になっていることを確認した後、以下の手順で設定を変更できます。
- Google Home アプリの「設定」タブを開きます。
- 「Google アシスタント」>「アシスタントの声とサウンド」の順に進みます。
- 音声の一覧から、新しいオプションを選択します。
なお、iOS の場合は「すべてのアシスタント設定を管理」からアクセスする必要がある場合があります。


Gemini 搭載アシスタントの今後のについて
Google は 2023 年 12 月から Nest Mini と Nest Audio を対象に、Gemini を活用した Google アシスタントのテストを開始しました。このアップデートにより、アシスタントは一般的な知識に関する質問に対して、より広範かつ詳細な、AI による回答を提供できるようになります。
将来的には、スマートスピーカーやスマートディスプレイにおいて、現在使われている「アシスタント」というブランド名が廃止され、「Gemini」に完全に置き換わる可能性があります。これは、Google TV で既に同様のブランド変更が行われたことからの推測です。
まとめ
今回、Nest Mini と Nest Audio のプレビュープログラム参加者向けに、Gemini ベースのアシスタントで利用できる新しい音声が 3 種類追加されました。これにより、ユーザーは自分の好みに合わせて、より自然で多様な音声を選択できるようになります。
Gemini への移行はまだテスト段階ですが、日本でも少しずつ移行が開始されると思われますので、今後の展開に期待です。
出典: 9to5Google