Xiaomi は、新型タブレット「Xiaomi Pad 7S Pro」を中国市場向けに正式発表しました。本機は、先に登場したハイエンドモデル「Xiaomi Pad 7 Ultra」に続き、同じく同社独自のチップセット「Xring O1」を搭載しています。
「Pad 7S Pro」は、Ultra モデルの高性能を継承しつつ、ディスプレイサイズを 12.5 インチに抑え、より携帯性と価格のバランスを重視したモデルとして位置づけられています。
上位モデル「Pad 7 Ultra」との主な違い
「Pad 7S Pro」は、同じチップを搭載する上位モデル「Pad 7 Ultra」と比較して、いくつかの点で差別化が図られています。
- ディスプレイ: Ultra が 14 インチの大型 OLED を採用しているのに対し、S Pro は 12.5 インチディスプレイを搭載し、携帯性を高めています。
- バッテリー容量: Ultra の 12,000mAh に対し、7S Pro は 10,610mAh となっています。
- 価格: S Pro はベースモデルが 3,300 元からと、5,699 元からである Ultra よりも大幅に手頃な価格設定です
なお、Ultra と同じ XRING O1 を搭載していますが、以前明らかにされた Geekbench のベンチマークスコアから、「Pad 7S Pro」のチップの最大動作クロックは 3.4GHz に設定されています。これは、「Pad 7 Ultra」の 3.7GHz や、スマートフォン「Xiaomi 15S Pro」の 3.9GHz と比較して低く抑えられている可能性が示唆されました。

Xiaomi Pad 7 Ultra については こちらの記事 をご覧ください。
Xiaomi Pad 7S Pro の主な特長
Xiaomi Pad 7S Pro は、3:2 のアスペクト比と 144Hz リフレッシュレートに対応した 12.5 インチのディスプレイを搭載しており、Xiaomi はこのサイズを「携帯性と視認性のバランスが取れたサイズ」だと説明しています。

バッテリーは 10,610mAh の大容量バッテリーを搭載し、120W の急速充電に対応。本体には 6 つのスピーカーが内蔵されており、Dolby Atmos にも対応し、大型ディスプレイと組み合わせることで、動画視聴やゲームにおいて、より没入感のあるサウンドが期待できます。
また、Xiaomi は「Pad 7S Pro」を PC のコンパニオンや、オプションのキーボードを装着することによる完全なラップトップの代替品としても訴求しています。

このタブレットは、新しいバージョンの WPS Office を実行し、CAD ファイル形式である DWG と互換性のある ZWCAD や、多形式ファイルコンバーターの CAJViewer をサポートしています。
また、PC へのワイヤレススクリーンミラーリング機能も備えており、わずか 41ms という低遅延を実現。PC とキーボードやマウスを共有したり、簡単にファイルを転送したりすることも可能です。この機能は Windows と Mac の両方のシステムに対応しています。
価格と発売情報
「Xiaomi Pad 7S Pro」は中国では本日より販売が開始されます。価格は 8GB RAM / 256GB のベースモデルが 3,300 元(約 6.6 万円)からです。最大で 16GB / 1TB までの構成が用意されています。
また、オプションのキーボードは 1,000 元(約 2 万円)、反射を抑える Soft Light タイプのスクリーンプロテクターは 200 元(約 4,000 円)で販売されます。
現時点ではグローバル展開に関する発表はありません。
まとめ
「Xiaomi Pad 7S Pro」は、フラッグシップ級の性能を持つ「Xring O1」チップを搭載しながらも、画面サイズや価格を抑えることで、より幅広いユーザー層にアピールするバランスの取れたモデルです。
すでに発表されている 14 インチのハイエンドモデル「Pad 7 Ultra」と、今回登場した「Pad 7S Pro」により、ユーザーは自身の使い方や予算に合わせて最適なモデルを選べるようになりました。今後、XRing O1 を搭載したデバイスのグローバル展開や、日本での展開にも期待したいところです。
出典: Xiaomi 中国