最近開催された Chromebook Showcase イベントにおいて、Google の対話型 AI「Gemini」の音声会話機能である Gemini Live が、Chromebook に正式に対応することが発表されました。
この機能は、Web 版の Gemini ( gemini.google.com ) に間もなく追加される予定で、これにより ChromeOS デバイスでも利用可能になります。
Gemini Live とは?
Gemini Live は、従来のテキストベースのチャットとは異なり、リアルタイムで流暢な音声会話を可能にする機能です。ユーザーはプロンプトをタイピングする代わりに、自然言語(会話形式)で Gemini と対話できます。
モバイルアプリ版ではすでに提供されており、会話の途中で割り込んだり、追加の質問をしたり、まるでアシスタントと電話で話しているかのようにブレインストーミングを行ったりすることが可能です。これまで Web 版および Chromebook では利用できませんでしたが、今回の発表で対応が正式に示されました。
Chromebook での生産性向上が期待
Gemini Live が Web 版に統合されることで、Chromebook ユーザーは大きな恩恵を受けることが期待されます。とくにビジネスで利用しているユーザーにとっては、リサーチやプレゼンテーションの作成中に行き詰まった際、作業を中断して長い質問をタイピングする代わりに、Gemini を起動して口頭で問題を整理・相談するといった使い方が可能になります。
特に、以下のような場面での活用が見込まれます。
- アイデアのブレインストーミング
- 記事やレポートなどのコンテンツ作成
- 手が離せない状況での迅速な情報検索
この機能追加により、モバイルとデスクトップ(Web)における Gemini の機能差が埋まり、Chromebook が Google の AI ファースト戦略において重要なデバイスであることが改めて示されたと言えます。
今後の展開
現時点では、Gemini Live の Web 版への正式な展開については、「まもなく」登場と言われているものの、関する具体的な日付は明らかにされていません。
ただ、Web 版 Gemini で提供されるということは、Chromebook (ChromeOS) のアップデートを待つ必要がなく、機能が利用可能になり次第、gemini.google.com 上で告知されるものと考えられます。また、ブラウザ経由での実装であれば Windows や macOS でも利用できるようになるはずです。
一方で、Chrome ブラウザと Gemini が統合される「Chrome in Gemini」がどうなるかも気になるところですね。こちらは ChromeOS は対象となっておらず、Windows または macOS で Chrome 139 以降で米国内のユーザーに広く提供される予定です。
出典: Chrome Unboxed