Samsung が、次期 OS バージョンである One UI 8 の内部テストビルドにおいて、Android 16 の新機能である HDR スクリーンショットをテストしていることが明らかになりました。
この機能は、現在の公開ベータ版にはまだ含まれていませんが、将来的に Samsung デバイスにおけるスクリーンショット機能の改善が行われる可能性があります。
Android 16 の HDR スクリーンショットとは
Android 16 で導入された HDR スクリーンショットは、ディスプレイに表示されている HDR (ハイダイナミックレンジ) コンテンツを、その豊かな色彩と輝度を保ったまま画像として保存する機能です。
この機能の核となるのは「ゲインマップ」と呼ばれる技術です。ゲインマップが埋め込まれた PNG ファイルとして保存されるため、Android 16 を搭載した対応デバイスで表示すると、画面が自動的に明るくなり HDR コンテンツ本来の鮮やかな表現が再現されます。
一方、非対応のデバイスで表示した場合は、従来の SDR (スタンダードダイナミックレンジ) 画像として表示されるため、環境に依存しない共有が可能です。
One UI 8 でのテスト状況
今回、リーカーとして知られる Ice Universe 氏によって、Samsung が One UI 8 で Android 16 の HDR スクリーンショットをサポートしていることが報告されました。
同氏は、最新のクローズドベータ版である One UI 8 ZYF7 ビルドを Galaxy S25 Ultra にインストールし、SNS 上の HDR 写真をスクリーンショットしたところ、元の画像の HDR 効果が維持されることを確認したと述べています。
ただし、この HDR スクリーンショット機能は、現在公開されている One UI 8 Beta 2 (ZYF3) にはまだ搭載されていません。
まとめ
内部のテストビルドで機能が確認されたことから、今後の公開ベータ版、あるいは One UI 8 の正式版にこの機能が搭載される可能性は高いと考えられます。しかし、最終的に実装されない可能性もまだ残されています。
Samsung は、次世代折りたたみ式デバイスの発表と合わせて One UI 8 の安定版をリリースすると見られており、その際に HDR スクリーンショット機能が正式に利用可能になるかどうかが明らかになります。この機能が追加されれば、ユーザーはより忠実な色と明るさで画面の内容を記録・共有できるようになります。