Google は電話アプリにおいて、Material 3 Expressive デザインへの大規模な刷新を開始しました。このアップデートには、新しい着信応答ジェスチャーの追加も含まれています。
この変更は、Google メッセージアプリのアップデートに続くもので、現在ベータ版を利用している一部のユーザーに対して、サーバーサイドアップデートを通じて展開されています。
新しい着信ジェスチャー: スワイプかタップかを選択可能に
今回のアップデートの変更点の一つは、新たに追加された「着信ジェスチャー (Incoming call gesture)」メニューです。ユーザーはここで、着信に応答する際の操作方法を 2 種類から選択できるようになります。
- 水平スワイプ (Horizontal swipe): 画面に表示されるピル型のスライダー上の電話ボタンを左右にスワイプして、通話に応答または拒否します。
- シングルタップ (Single tap): 画面に表示される「応答」と「拒否」のボタンを直接タップして操作します。
また、着信画面に表示される相手のプロフィール表示(画像)部分には Material 3 デザインが採用され、アクションがあるまで回転するアニメーションが加わりました。「緊急?(Urgent?)」や「メッセージ (Message)」といったオプションは、ピル型のコンテナに格納され、よりモダンな外観になっています。

通話履歴やダイヤラー画面のデザインも更新
アプリ全体のデザインも Material 3 Expressive に合わせて変更されています。
通話履歴タブでは、すべての通話が角の丸い長方形のカード内に表示されるようになりました。背景も以前より暗くなり、カードとのコントラストが明確になっています。また、「すべて」「不在着信」「連絡先」などのフィルターも、これまでのアウトライン形式ではない新しいデザインに変更されています。

ダイヤラー画面では、数字パッド自体に変更はありませんが、その背景シートが角の丸いデザインに更新されました。これらのコンテナデザインの変更は、お気に入りタブなど、アプリの他の部分にも適用されており、全体として統一感のあるインターフェースとなっています。
展開状況
この Material 3 Expressive デザインへの刷新は、Google 電話アプリのベータ版バージョン 180 (v180.0.771769344) 以降で、サーバーサイドアップデートとして展開が始まっています。
そのため、ベータ版を利用していても、すべてのユーザーがすぐに利用できるわけではありません。Google が今後、安定版のチャンネルにもこのアップデートを広く展開することが期待されます。
まとめ
Google 電話アプリの今回のアップデートは、先に Material 3 Expressive デザインが導入された Google メッセージアプリに続くもので、Google アプリ全体でのデザイン言語の統一がさらに進んでいます。
特に、着信ジェスチャーをユーザーが選択できるようになった点は、操作性の向上に繋がりそうです。デザインが新しくなっただけでなく、UI要素が大きくなるなど、実用面での改善も含まれており、多くのユーザーにとっては便利なアップデートのなるようです。