Samsung の次期フラッグシップモデル「Galaxy S26」シリーズの登場はまだ先ですが、同モデルに搭載されると見られる「Exynos 2600」プロセッサに関するベンチマークがリークされ、おなじみとなった搭載されるチップの違いによる地域間での性能差が再び生まれる可能性を示唆しています。
Exynos 2600 の Geekbench スコア
リーカーの @OreXda 氏が X で共有した情報によって、Samsung の次期 2nm チップセット「Exynos 2600」に関する新たな性能予測が明らかになりました。
この情報によると、Exynos 2600 は Geekbench 6 においてシングルコアで約 2,950、マルチコアで約 10,200 のスコアを記録したとされています。これは、Galaxy S24 に搭載されている Exynos 2400 と比較して、それぞれ約 20% と約 15% 高い数値であり、着実な性能向上を示しています。

この性能予測の上方修正は、Samsung の 2nm 製造プロセスの成熟度が進んだことを反映している可能性があります。
それでも Snapdragon には及ばない可能性
過去のチップセットから性能が向上しているものの、Qualcomm の現行ハイエンドチップ「Snapdragon 8 Elite」は、すでにシングルコアで約 3,100、マルチコアで約 10,000 というスコアを記録しており、Exynos 2600 はシングルコア性能でわずかに下回っているように見えます。
さらに、Galaxy S26 Ultra に搭載されると噂されている次期チップセット「Snapdragon 8 Elite 2」は、シングルコアで 4,000 以上、マルチコアで 11,000 以上のスコアに達するとも言われており、Exynos との性能差はさらに開く可能性があります。
再びデュアルチップ戦略へ?地域差の懸念
現時点ではまだ分かりませんが、以前の噂では Samsung が Galaxy S26 シリーズで再び地域ごとに異なるチップを搭載する「デュアルチップ戦略」を採用する可能性があります。多くのグローバル市場では「Exynos 2600」が採用され、米国や中国、その他一部の地域では「Snapdragon 8 Elite 2」が搭載されると予想されます。
Galaxy S26 Ultra はグローバルで Snapdragon を搭載し続けると見られていますが、ベースモデルの S26 や S26+ (あるいは S26 Edge) は、購入する地域によって性能、バッテリー効率、熱安定性に再び大きな差が生じる可能性があります。
まとめ
Exynos 2600 は Exynos 2400 から確実にパフォーマンスを向上させているようですが、それでも Qualcomm の Snapdragon チップとの差はまだ埋めることはできない可能性があります。
Galaxy S25 シリーズは一律で Snapdragon 8 Elite for Galaxy を搭載しているため、チップの違いによる問題が生じることはありませんが、もし Galaxy S26 シリーズで再び地域ごとに異なるチップを搭載した場合は、再びユーザーから批判されてきた問題が再燃するかもしれません。
いずれにしても、現状ではまだ確定している情報ではなく、リリースまでは時間がありますので、今後改善または変更される可能性も十分にありえます。
出典: Gizmochina, X (@OreXda)