Google は、既存の Google スライドのコンテンツを動画に変換できる Google Vids の新機能の提供を開始しました。この機能により、プレゼンテーション資料を効率的に動画コンテンツとして活用できるようになります。
何が変わるのか
今回のアップデートにより、Google Vids で新規動画を作成する際に「スライドをインポート」のオプションが追加されます。このオプションを選択すると、使用したい Google スライドのプレゼンテーションと、動画に含めたい特定のスライドを選ぶことができます。

Google Vids は、選択された各スライドのテキスト、画像、要素を使用してシーンを自動的に作成します。インポート後も、オブジェクトにアニメーションを追加したり、Veo 3 で AI 動画クリップを生成したりするなど、追加の編集が可能です。
筆者の Google Workspace アカウントでもこの機能の展開を確認しています。以下は Vids で新規作成をするときの画面で、「スライドをインポート」が表示されています。

利用開始方法
管理者向けのコントロールは特にありません。エンドユーザーは以下の方法で利用を開始できます。
- 新規動画を作成する場合: Google Vids で新規動画を作成する際に、「スライドをインポート」オプションを選択します。
- 既存の Vids を編集する場合: ファイルメニューから「スライドをインポート」を選択することで、既存の Vids にスライドをインポートできます。
この機能の詳細については、ヘルプセンターで「Google Vids で Google スライドを使用する
」についてご確認ください。
リリースと対象ユーザー
この機能は、即時リリースおよび計画的リリースドメインの両方で、2025 年 6 月 17 日より最大 15 日かけて段階的に展開されます。
この機能は、以下の Google Workspace ユーザーが利用可能です。
- Business Starter、Standard、Plus
- Enterprise Starter、Standard、Plus
- Essentials、Enterprise Essentials、Enterprise Essentials Plus
- Education Plus
- Nonprofits
- Gemini Education / Education Premium
- Gemini Business / Gemini Enterprise
まとめ
今回の「スライドをインポート」機能が導入されたことで、既存のスライドを動画コンテンツとして再活用する際の手間が大幅に削減されます。
特に、すでに作成済みのプレゼンテーションをベースに動画を作成したい場合や、まずはスライド形式で構成を練った後に動画として微調整を加えたいといった場合に、非常に便利なアップデートとなりました。