今年 3 月に、Google が Chromebook に NotebookLM ウェブアプリをプリインストールする計画を進めていることが報告されていました。そして 2025 年 6 月 17 日時点で、この変更が実際に展開され、一部ユーザーの Chromebook のシェルフに NotebookLM のウェブアプリがデフォルトで表示されるようになりました。
NotebookLM とは
NotebookLM は、AI を活用して、ユーザーがアップロードしたドキュメント (Google ドキュメント、PDF)、Web サイト、テキストファイルなどの情報ソースを分析・要約するクラウドツールです。ソースに基づいて質問に答えたり、アイデアを生成したりすることが可能で、特に学生や研究者、大量の情報を扱うビジネスユーザーにとって強力なサポートとなります。
プリインストールの詳細とユーザーへの影響
これまでも NotebookLM は Web ブラウザ経由で notebooklm.google.com にアクセスすれば利用できましたが、今回のアップデートにより、アプリランチャーとシェルフにショートカットが標準で表示されるようになりました。

これは、これまで手動で「ウェブアプリとしてインストール」や「ショートカットを作成」していた場合と同様のものです。この変更により、ユーザーはより手軽に NotebookLM にアクセスできるようになりました。
なお、このショートカットが不要な場合は、アイコンを右クリックして「固定を解除」することで簡単に非表示にできます。
再インストール方法
もし、NotebookLM のショートカット自体を削除してしまったとしても、以下の手順で再びインストールすることができます。
- notebooklm.google.com にアクセスする
- アドレスバー右にある「インストールアイコン」をクリック
- ポップアップが表示されるので「インストール」をクリック
- 新しいウィンドウで NotebookLM が開く
- 必要に応じて、NotebookLM をシェルフに固定する

Workspace アカウントでの状況
記事執筆時点では、このプリインストールは個人の Google アカウントで確認できていますが、Google Workspace アカウントを利用している環境では確認されていません。
今後、Workspace 管理者向けのポリシー設定で、このアプリの自動インストールを制御できるようになる可能性があります。
まとめ
今回の Chromebook へのプリインストールに先立ち、5 月 20 日にはモバイル版 NotebookLM アプリ(これはネイティブアプリ)がリリースされています。
これらの動きから、Google が NotebookLM をマルチプラットフォームで利用できる主要な AI ツールとして位置づけ、その普及を積極的に進めていることがうかがえます。
Chromebook は Google サービスや AI ツールへの窓口として、さらに便利になることに期待です。