Samsung ことサムスン電子ジャパンは、2025 年 6 月 16 日より、日本国内で販売されている Galaxy スマートフォン向け最新 OS となる「Android 15」をベースにした「One UI 7」の提供を開始したことを発表しました。
アップデートはまず最新の SIM フリーモデルから提供が開始され、今後キャリアモデルなどを含む他の対象端末へも順次拡大される予定です。今回のアップデートでは、デザインの刷新によるパーソナライズ機能の強化や、Galaxy AIを中心としたAI機能の大幅な強化が特長となっています。
なお、グローバルでは不具合で提供の一時停止などがあったものの、2025 年 4 月から One UI 7 へのアップデートが提供されています。
Android 15 (One UI 7) アップデートの対象機種
本日よりアップデートの提供を開始することが発表された機種は以下の通りです。
- Samsung Galaxy Z Fold6(SIMフリー)
- Samsung Galaxy Z Flip6(SIMフリー)
- Samsung Galaxy S24(SIMフリー)
- Samsung Galaxy S24 Ultra(SIMフリー)
Samsung は、その他の端末(キャリアモデル・SIMフリーモデル)についても順次アップデートを提供するとしています。これまでの傾向から、SIMフリーモデルへの提供が先行し、その後各通信キャリアでの検証を経て、キャリアモデルへの配信が行われるものと推測されます。
One UI 7 の主な新機能
One UI 7では、デザインの刷新とAI機能の強化が大きな柱となっています。
H3: デザインの刷新とパーソナライズの強化
One UI 7では、よりシンプルでインパクトのあるデザインが採用され、ユーザー体験の統一感が図られています。ホーム画面やウィジェット、ロック画面が再設計され、より直感的なカスタマイズが可能になりました。
特に注目されるのが、ロック画面に導入された「Now Bar」です。これにより、スマートフォンのロックを解除することなく、スワイプ操作だけでリアルタイムの更新情報(フィットネスの進捗、音楽の再生状況など)を素早く確認できるようになります。
AI 機能の強化
今回のアップデートの核となるのが、AI機能の大幅な強化です。
Galaxy AIの新機能
- AIセレクト: ユーザーの操作の文脈を理解し、次に行うであろう操作を直感的に提案します。例えば、動画を視聴中にエッジパネルからこの機能を呼び出すと、表示中の動画をGIFとして簡単に保存できます。
- 入力アシスト: 選択したテキストの要約や、自動でのフォーマット化をサポートします。
- スケッチアシスト: テキストによる指示(プロンプト)と、手書きのスケッチや画像を組み合わせることで、アイデアを具体的なビジュアルとして生成する新しいクリエイティブツールです。
- オーディオ消しゴム: 動画内の音をカテゴリー別に分離し、不要なノイズだけを的確に除去する、より高度な音声編集が可能になります。
- 設定画面における自然言語による検索のサポート: 設定項目を探す際に「目が疲れている」と入力するだけで、画面の明るさ調整や目の保護モードといった関連する設定オプションが推奨表示され、より簡単にデバイスを調整できます。
また、Google の生成 AI「Gemini」との連携も強化されました。サイドボタンを長押しすることで Gemini を呼び出したり、対応する Samsung アプリの操作を Gemini 経由で行うことなどができるようになっています。
まとめ
グローバルでは遅れながらも展開を開始していましたが、日本では一向にアナウンスされずいつ展開されるか分からなかったため、今回の公式発表で一安心です。
One UI 7 へのアップデートは、デザインの見た目が変わるだけでなく、日常的な使い勝手を大きく向上させるいくつかの機能が含まれていますので、対象の Galaxy スマートフォンユーザーはぜひアップデートしてみてください。