Google は Pixel スマートフォンで利用できる「拡大鏡」 アプリをアップデートし、カメラをかざしているだけでリアルタイムにテキストを検索できる新機能を追加しました。この機能は、書類やメニューなどから特定の情報を素早く見つける際に役立ちます。
リアルタイムのテキスト検索機能
今回のアップデート (バージョン 2.0.0.745828117) における最大の変更点は、ライブビューでのテキスト検索機能です。
これまで、拡大鏡アプリでテキストを検索するには一度写真を撮影する必要がありましたが、今回のアップデートにより、カメラで対象を写しているだけで検索が可能になりました。UI も変更されており、シャッターボタンの下にあった「ズームをリセット」は、虫眼鏡の形をした検索アイコンに置き換えられています。

テキスト検索の使い方はシンプルです。
- 検索アイコンをタップし、探したい単語やフレーズを入力します
- カメラを書類や看板など、検索したい対象に向けます
- アプリが一致するテキストを検出すると、触覚フィードバック (振動) とともに、画面上で該当箇所がハイライト表示されます
また、新たに「ぼかし」アイコンも追加され、ハイライトされたテキスト以外の背景を暗くする効果を無効にすることも可能です。
このリアルタイム検索機能により、レストランの長いメニューから特定のワードを探したり、時刻表や案内表示から目的の地名や番号を探すといったことが、より簡単になります。ただし、手動で検索する必要がある点は、Gemini Live 機能などよりも手間がかかります。
まとめ
今回の拡大鏡アプリのアップデートで提供されたリアルタイムのテキスト検索は、拡大鏡の機能が必要となる様々な場面で役立つ可能性があります。
この新機能を搭載した Pixel 拡大鏡アプリは、バージョン 2.0.0.745828117 として Google Play ストア経由で順次展開されています。ただし、記事執筆時点ではまだ広く利用可能にはなっていません。筆者も確認したところ、まだ最新バージョンには更新されていませんでした。
なお、このアプリは引き続き Pixel Fold と Pixel Tablet には対応していません。
出典: 9to5Google