Chromecast with Google TV、Android 14 アップデート配信停止から3ヶ月経過

当サイトは Google Adsense、Amazon アソシエイト等 アフィリエイト広告を利用して収益を得ています.
Google Chromecast 4K with Google TV の写真

Google のストリーミングデバイス「Chromecast with Google TV」に対する Android 14 へのアップデートが、配信開始直後のバグ多発により 2025 年 3 月に停止されてから 3 ヶ月が経過しました。

先日から、Google TV を搭載する Walmart の OnnTV 4K Pro 向けの Android 14 へのアップデートが展開されはじめているなか、Google からは Chromecaset with Google TV の現状についての公式な説明や再開の目処は依然として示されておらず、多くのユーザーが先の見えない状況となっています。

目次

配信停止の経緯と現状

2025 年 3 月、Google は Chromecast with Google TV 向けの Android 14 アップデート(バージョン番号 UTTC.241218.004)の配信を開始しました。

しかし、配信直後からユーザーより、アプリの予期せぬクラッシュ、外部ストレージデバイスの認識不良、Wi-Fi 接続の不安定化といった多数の不具合報告が寄せられました。これらの問題を受け、Google はアップデートの配信を停止しました。

現在も、デバイスのアップデートを確認しても Android 14 は表示されず、Google の公式ウェブサイトでも以前のバージョン(STTL.241013.003)が最新版として記載されています。

ちなみに筆者の所持する Chromecaset with Google TV (4K) は Android 14 にアップデートできましたが、動作が不安定になるという点以外では一応大きな問題はなく使うことができています。

Google からの公式発表はない

配信停止から 3 ヶ月が経過したにも関わらず、Google はこの件に関する公式な声明や、問題解決に向けた進捗、今後の対応スケジュールなどを一切明らかにしていません。

一方で、Walmart の Onn 4K Pro など、他の Android TV デバイスでは既に Android 14 へのアップデートが提供されており、Chromecast ユーザーの不公平感は否めません。

Google TV の Android 14 自体は、大きな変化をもたらすものではありませんが、今回の長期にわたるアップデートの遅延は、デバイスのソフトウェア安定性だけでなく、Google のユーザーに対するサポートの姿勢も疑問を抱かせるものです。

RAM 要件引き下げによる懸念もある

今回の件だけでなく、Google が昨年発表した Google TV デバイスにおける最小 RAM 要件の引き下げも懸念材料となっています。この変更は、より多くのメーカーが安価な Google TV デバイスを製造することを可能にする一方で、ハードウェアスペックに余裕のないデバイスが新しい Android バージョンへ適応する際に困難が生じる可能性を示唆しています。

今回の Chromecast での問題は、将来的に低価格帯の Google TV デバイスにおいて、同様のアップデート遅延や、最悪の場合にはアップデート自体が見送られるといった事態が起こり得る可能性を示しているかもしれません。

既に Google I/O では「Android 16 for TV」が発表されており、一部では Chromecast with Google TV がこの先のメジャーアップデートを受けられないのではないかとの憶測も飛び交っています。

まとめ

現時点では、いつ Chromecaset with Google TV デバイスに Android 14 のアップデートが再提供されるかは不明です。

Chromecast with Google TV ユーザーとしては、一刻も早いバグ修正と安定した Android 14 アップデートの再開、そして何よりも Google からの情報開示や早期対応を期待しています。

出典: 9to5Google, Android Headlines

この記事をシェア

著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

目次