Adobe は 2025 年 6 月 3 日、Android ユーザー向けとなる新しい「Photoshop」モバイルアプリのベータ版をリリースしました。
このアプリは、2025年2月に提供が予告されていたもので、Adobe の強力な画像編集機能をモバイル環境でも利用可能になり、ベータ期間中は、すべての機能が無料で提供されます。
Android版「Photoshop」アプリ(ベータ)の主な機能
新しい Android 向け「Photoshop」アプリ(ベータ)では、デスクトップ版でお馴染みのコア機能に加え、モバイル向けに最適化されたツールや Firefly を活用した AI 機能を利用できます。Adobe がプレスリリースで挙げている主な機能は以下の通りです。
- 結合とブレンド: 選択範囲、レイヤー、マスクといったPhotoshop の基本ツールを使って画像を結合・ブレンドできます
- タップ選択ツール: 直感的なタップ選択ツールで、画像の一部をすばやく削除したり置き換えたりできます
- スポット修正ブラシ: スポット修正ブラシなどのツールを使って、不要な要素を瞬時に消去できます
- 生成 AI 機能 (Firefly 搭載): Firefly を搭載した生成 AI 機能「生成塗りつぶし」を使って、視覚的なデザインの要素を簡単に追加・変換できます
- Adobe Stock アセットライブラリ: 増加中の無料 Adobe Stock アセットライブラリでクリエイティブな作品を強化できます
- 正確な選択: オブジェクト選択ツールや自動選択ツールで正確な選択が可能です
- 画像補正: 除去ツールやコピースタンプツールといった高度なツールで画像を補正できます
- レイヤーと効果の制御: 高度なブレンドモードと調整レイヤーでレイヤーと効果を制御できます。
これらの新機能の多くには、アプリ内で直接利用できるチュートリアルが用意されており、生成 AI 機能の使い方も学ぶことができます。

ベータ版の提供期間とシステム要件
現時点では、このベータ版の提供期間がいつまで続くか、またベータ期間終了後にサブスクリプションがいくらになるかについては明らかにされていません。興味のある方は、早めに試してみることをお勧めします。
また、「Photoshop (Beta)」アプリは、Android 11 以降を搭載したデバイスで利用可能です。Adobe は、最低 6GB の RAM を搭載したデバイスを推奨していますが、快適な動作のためには 8GB 以上の RAM が望ましいとしています。
なお、Chromebook (ChromeOS デバイス)で使えるか試してみましたが、残念ながらどのデバイスでも利用することはできませんでした。
まとめ
まずはベータ版からとなりますが、Android ユーザーに待望されていた Adobe の Photoshop アプリがリリースされたことは朗報です。
デスクトップ版と違ってできる範囲は限られているものの、Web アプリよりも高度な編集やスムーズな編集ができるため、ローカルやモバイル環境でも作業も行いたかったユーザーは、試してみる価値はあると思います。
出典: Adobe