これまで Google カレンダーでカレンダーを一般公開するにはウェブ版のカレンダーを利用する必要がありましたが、まもなくスマートフォンアプリからも直接設定できるようになるかもしれません。
Android Authority が Google カレンダーの APK (バージョン 2025.20.0–760372935-release) 分析より、モバイルアプリでカレンダーを一般公開するためのコードを発見しました。この機能が実装されれば、わざわざブラウザ経由で Google カレンダーを開かなくても、スマートフォンから手軽にカレンダーを世界中に共有できるようになります。
モバイルアプリからカレンダーを一般公開
現在、Google カレンダーのモバイルアプリ (Android および iOS) では、作成したカレンダーを特定の人やグループとのみ共有できます。カレンダーを一般公開したい場合は、ウェブ版の Google カレンダーを使用する必要がありました。
今回発見されたコードは、この制限が将来的に解除される可能性を示唆しています。APK 分解は、開発中の機能が将来的にリリースされる可能性を示唆するものですが、必ずしも全ての機能が一般公開されるわけではない点に注意が必要です。
Google カレンダーの一般公開とは?
カレンダーを「特定の人と共有する」のとは異なり、「一般公開する」場合、そのカレンダーはインターネット上の誰でも閲覧可能になります。さらに、Google 検索を通じて発見される可能性もあります。

一般公開する場合でも、カレンダーの所有者は公開する情報の範囲を以下の2段階で制御できます。
- 予定の表示 (時間枠のみ、詳細は非表示)
- 予定の表示 (すべての予定の詳細を表示)
一般公開カレンダーは、主に広くユーザーと共有したい予定の場合に便利で、例えば学校行事の共有やクラブ・組織のイベントスケジュール、ゲームイベントの告知など様々なケースが考えられます。
モバイルアプリでの設定
今回発見された新機能は、各カレンダーの設定画面内に一般公開を切り替えるためのトグルスイッチとして表示されます。Android Authority が共有したスクリーンショットによれば、カレンダーの設定ページ内に「一般公開」を許可するスイッチがあり、それを切り替えると前述の 2 つの共有権限のポップアップが表示されます。

ただし、Android Authority が確認したバージョンでは、このポップアップのオプション表示部分はまだ実装されていないようでした。Google は現在この機能の開発に取り組んでおり、今後関連するコードが追加されるものと考えられます。
まとめ
まだ開発段階であり、実際にいつリリースされるかは不明ですが、Google カレンダーのモバイルアプリにカレンダーの一般公開機能が追加される可能性が報告されました。
実際に利用可能になれば、スマートフォンだけでカレンダーの共有設定が完結するため、利便性が大きく向上することが期待されます。特に、イベントスケジュールなどを不特定多数に知らせたい場合に役立つと思われます。