Google は先日から Android 16 の最新ベータ版となる Android 16 QPR1 Beta 1 をベータプログラムに登録された Pixel デバイス向けにリリースしています。
このアップデートには、ユーザーインターフェースに新しいデザイン言語の「Material 3 Expressive」が導入されており、その一環としてデュアル SIM 利用時の電波強度表示アイコンも新しくなっていることが報告されました。
Android 16 QPR1 Beta 1 でデュアル SIM の電波強度表示が刷新
従来の Android では、デュアル SIM 利用時の電波強度インジケーターは、ステータスバーに2つが横並びで表示されていました。
しかし、このレイアウトではどちらがメインの SIM なのか、またそれぞれの電波強度がどの程度なのか直感的に把握しづらいという課題がありました。Android 16 QPR1 Beta 1 で導入された新しい表示では、この点が改善されています。
Reddit ユーザー rbrtxd 氏によって発見された情報によると、新しいアイコンはメイン SIM の電波バーが上に少し大きく、もう一つの SIM の電波バーがその下にやや小さく表示される、上下2段重ねのデザインへと変更されました。
これにより、SIM の優先度とそれぞれの電波状況が一目で理解しやすくなることが期待されます。

Apple iOS との類似性
どこかで見たことがあると感じるユーザーもいると思いますが、この新しいデュアル SIM 電波強度アイコンのデザインは、Apple の iOS に搭載されているものと非常によく似ています。メインの回線が少し大きく表示される上下2段の構成は、iOS 18 で採用されているスタイルとほぼ同じです。

また、Google は今後予定しているバッテリーアイコンの変更においても、Apple のデザインから影響を受けている可能性が指摘されています。
まとめ
デザインの類似性については様々な意見があるかもしれませんが、以前よりも直感的にわかりやすくなったことや、ステータスバーの表示スペースの節約にもつながっている印象なので、ユーザーにとっては歓迎すべき変更と言えそうです。
今回明らかになったデュアル SIM 電波強度インジケーターや、以前から話題になっているバッテリーアイコンの変更は、Google が Android 16 で導入を進めている新しいデザインテーマ「Material 3 Expressive」における細かな調整の一部となります。
Android 16 QPR1 Beta 1 は、現時点では Pixel デバイス向けのベータ版であり、正式リリースまでにさらなる変更が加えられる可能性もあります。今後、QPR1 の安定版でのリリースに期待です。
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