Android 16 QPR1 Beta 1 がリリースされたことにより、Google は「最近使ったアプリ」画面のデザインを更新し、これまで隠れていたアプリの操作メニューが、新しいピル型のボタンによって分かりやすく示されるようになります。これにより、特に 2 つのアプリを画面分割で表示する機能がより見つけやすくなりました。
「最近使ったアプリ」画面の主な変更点
Android に慣れていないユーザーにとって、2 つのアプリを分割画面モードで利用する方法はあまり直感的ではありません。通常、分割画面を起動するためのボタンは、多くの場合操作メニュー内にあり、そのメニューの存在自体が分かりにくかったためです。
これまで、このメニューにアクセスするには、「最近使ったアプリ」画面でアプリアイコンを長押しする必要がありましたが、これを示す明確な視覚的な情報がありませんでした。しかし、Android 16 QPR1 Beta 1 では、ユーザーがより見つけやすくするため「最近使ったアプリ」画面に変更が加えられています。
従来、タスクの上にアプリのアイコンのみが表示されていました。これが今回のアップデートにより、「最近使ったアプリ」画面では、アプリのアイコン、アプリ名、そして下向きの矢印が、タスクにオーバーレイされた小さなピル型のボタン内に表示されるようになりました。
以下は筆者の Google Pixel 9 Pro Fold で確認してみたスクリーンショットです。


アプリ名が表示されることで、各タスクプレビューがどのアプリに対応するのかが明確になりました。さらに下向き矢印が追加されたことで、追加メニューがあることを分かりやすくしています。これにより、ユーザーが「最近のアプリ」画面から直接さらなる操作にアクセスできることに気づきやすくなるはずです。
Android 16 QPR1 Beta 1 の「最近使ったアプリ」画面のコンテキストメニューでは、次のような操作が提供されています。
- アプリ情報
- 分割画面
- 固定(筆者環境では確認できず)
- アプリを一時停止
- スクリーンショット
- 選択
- 閉じる
- アプリのペア設定を保存(分割画面使用時)
- アスペクト比を変更(Pixel 9 Pro Fold)
一部は分割画面使用中または特定のデバイスを使用中のみに表示されます。なお、最近使ったアプリ下には、テキストや画像を選択するための専用の「スクリーンショット」ボタンと「選択」ボタンも引き続き配置されていますが、これらは Pixel デバイスでは数年前から標準機能となっています。
その他の改善
新しいボタン以外にも、画面下に表示される「スクリーンショット」と「選択」ボタンの形状が変更されており、色も以前はグレー単色だったものが、ユーザーが設定している壁紙やコンテンツによって動的に変化するダイナミックカラーをサポートしました。
まとめ
今回の Android 16 QPR1 Beta 1 における「最近使用したアプリ」画面の変更は、非常に地味ですが、特に分割画面機能の使い勝手を向上させる点で、ユーザーにとって有益なアップデートです。これまで見つけにくかった便利な機能が、より直感的にアクセスできるようになることが期待されます。
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