Google、新AIサブスクリプション「Google AI Ultra」を発表。月額249.99ドルで最上位モデル・機能を提供

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Google は 2025 年 5 月 20 日、Google I/O 2025 で新たな AI サブスクリプションプラン「Google AI Ultra」を発表しました。 このプランは、Google の最も高性能な AI モデルやプレミアム機能への最大限のアクセスを提供するもので、特に映画制作者、開発者、クリエイティブプロフェッショナルなど、Google AI の最高レベルの機能を求めるユーザー向けに設計されています。

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Google AI Ultra プランの詳細

Google AI Ultra プランは、米国で月額 249.99ドル(記事執筆時点で約 3.6 万円)で提供が開始され、初回利用ユーザー向けには最初の3ヶ月間 50%オフの特別オファーも用意されています。 提供地域は今後順次拡大される予定です。

このプランには以下の主要な機能とサービスが含まれます。

  • Gemini: 最高バージョンの Gemini アプリを利用可能。Deep Research、Veo 2 による最先端の動画生成、最新の Veo 3 モデルへの早期アクセスにおいて、利用上限が最も高く設定されています。コーディング、学術研究、複雑なクリエイティブ作業に適しています。今後数週間以内に、Ultra 加入者は新しい強化された推論モードである Deep Think in 2.5 Pro にもアクセス可能になります
  • Flow: Google DeepMind の最先端モデル(Veo, Imagen, Gemini)向けにカスタム設計された新しい AI 映画制作ツールです。プロンプト入力により、映画のようなクリップ、シーン、一貫した物語の制作を可能にします。Google AI Ultra では、1080p 動画生成、高度なカメラ制御、Veo 3 への早期アクセスといった Flow の上限機能が解放されます
  • Whisk: Google AI Ultra では、テキストと画像の両方のプロンプト、Veo 2 を使用して画像を鮮やかな8秒間の動画に変換する Whisk Animate の利用上限が最も高く設定されています
  • NotebookLM: 学習、教育、プロジェクト作業など、NotebookLM の利用上限が引き上げられ、モデル機能も今年後半に強化される予定です
  • Gmail、Docs、Vids などでの Gemini: Gmail、Docs、Vids といった主要な Google アプリ内で Gemini に直接アクセスし、日常的なタスクを容易にします
  • Chrome ブラウザでの Gemini: Chrome ブラウザ内で Gemini に早期アクセス可能になります。この機能により、表示中のページのコンテキストを利用して、複雑な情報を理解したり、ウェブ上のタスクを効率的に完了したりできます
  • Project Mariner: 最大10個のタスク(リサーチから予約、購入まで)を単一のダッシュボードから同時に管理できる、エージェント型リサーチプロトタイプです
  • YouTube Premium: YouTube と YouTube Music を広告なし、オフライン、バックグラウンド再生で楽しめる個人向け YouTube Premium プランが含まれます
  • 30TB のストレージ: Google Photos、Drive、Gmail 全体で利用できる大容量ストレージで、作品や重要なファイルを安全に保管できます

「AI プレミアム」プランが「Google AI Pro」プランに

現在、Google One のプランとして提供されている「AI プレミラム」プランは「Google AI Pro」へと名称変更され、機能が強化されます。

追加費用なしで、Google AI Pro 加入者も Flow での AI 映画制作機能(Veo 2 モデルを利用可能)や、Chrome ブラウザでの Gemini への早期アクセスが利用可能になります。 これらの新特典はまず米国で提供され、その後他の国でも利用可能になる予定です。

学生向け無料アクセスの拡大

Google はまた、米国内に加えて、日本、ブラジル、インドネシア、英国の大学生に対し、Google AI Pro への1学年分の無料アクセスを拡大します。

まとめ

Google AI Ultra は、AI を最大限に活用したいプロフェッショナルやクリエイターにとって、非常に魅力的なプランと言えますが、その分コストは一桁上がりますので、活用できることが前提になります。

一方で、既存の AI プレミアムプランも Google AI Pro プランとして機能が強化され、より多くのユーザーが Google の AI 技術を手軽に利用できるようになる点も魅力です。

最先端のAIモデルへのアクセスや、動画生成、リサーチ支援といった多岐にわたる機能は、生産性向上や新たなクリエイティブ表現の可能性を大きく広げるものと期待されます。

出典: Google The Keyword

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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