Google は、Android デバイス向けに提供している「デバイスを探す」アプリを「検索ハブ (Find Hub)」としてリブランドし、アプリのバージョン 3.1.337-2 で広くユーザーに展開を開始しています。この変更は、先週開催された The Android Show: I/O Edition で発表されていたものです。
このアップデートでは単なる名称変更にとどまらず、将来的には超広帯域無線 (UWB) や衛星接続といった新技術を活用した機能拡張も予定されており、デバイス検索機能のアップデートを期待できるものです。
「デバイスを探す」アプリから「検索ハブ」アプリへ
従来、「デバイスを探す」となっていたアプリ名が、新しい「検索ハブ」へと変更されました。筆者の Pixel 9 Pro でも変更が適用されていることを確認しています。
アイコンのデザインは変わっていませんが、より短い名称にすることで、Google はあらゆるプラットフォームで一貫した名称を使用できるようになります。

全体的に名称も変更される予定で、「検索ハブネットワーク」という名称にも反映されており、アプリがデバイスだけでなく、家族や友人を見つけるための機能も持つようになったことを示しています。
「ユーザー」からベータのラベルが取れる
約 2 ヶ月間のテスト期間を経て、「ユーザー」タブから「Beta」のラベルが削除されました。 これにより、同機能が正式版として提供されることになります。こちらもラベルが取れただけで、実質的な機能はこれまでと変わりありません。

設定メニューの変更
アカウントメニュー(右上のプロフィールアイコン)の設定項目をタップすると、「検索ハブ」と「Google 現在地の共有機能」が表示されるようになりました。以前は、直接「Google 現在地の共有機能」のページが開いていました。


なお、「検索ハブ」をタップすると、従来の「デバイスを探す」設定のページに移動します。ただ、記事執筆時点(2025 年 5 月 20 日)では、設定アプリ内の名称は以前の「デバイスを探す」のままとなっていました。
また、ウェブ版の「デバイスを探す」( https://www.google.com/android/find/?hl=ja ) についても、記事執筆時点では「検索ハブ」に更新されていませんでした。
今後のアップデート予定
今後、「検索ハブ」には UWB (超広帯域無線) による正確な追跡や衛星接続による検索と位置情報共有が導入される予定です。
前者は Moto Tag を初めに、互換性のあるスマートフォンで UWB (超広帯域無線) を活用できるようになり、方向や距離を含む正確な追跡と発見が可能になる予定です。 ただし、今回のアプリバージョンでは、この機能はまだ利用できません。
後者は、今年後半には、対応デバイスが圏外の状況でも衛星接続を利用してデバイスの検索や位置情報の共有ができるようになる予定です。
まとめ
今回の「検索ハブ」への名称変更とアップデートは、Google が提供するデバイス検索機能の改善への第一歩となります。特に、UWB や衛星接続といった新技術の導入されることで、これまで以上に高精度で信頼性の高いサービスになることが期待できます。
とはいえ、これらの機能がすぐに利用できるようになるかはまだわからず、地域による違いや、いくつかの制限などがあるかもしれません。大規模な変更になると思われるため、リリース時には正式発表があると思いますが、日本でも使えるようになることに期待したいですね。
出典: 9to5Google