Google は今月初めに予告していたように、Android 向け NotebookLM モバイルアプリを正式にリリースしました。これにより Android デバイスで NotebookLM を利用するためにブラウザ経由でアクセスすることなく、ネイティブアプリで使うことができます。
なお、NotebookLM アプリは、当初 Google より米国時間の 2025 年 5 月 20 日にリリース予定と案内されていましたが、実際には日本時間の 5 月 20 日未明(米国時間 5 月 19 日の時点)には、Google Play ストアで公開され、インストール可能な状態となっていました。
- Android: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.labs.language.tailwind&pli=1
- iOS: https://apps.apple.com/us/app/notebooklm/id6737527615
実際に使ってみた
実際に筆者もインストールして、いくつかの操作を試しています。


ウェブ版で追加したノートも問題なくアプリ版に反映されているため、新たに作り直す必要はありません。また、アプリ版で新規作成すれば、ウェブ版にも反映されます。
Android の NotebookLM で新規作成をすると、ウェブ版と同様に ソースを追加することができますが、PDF、ウェブサイト、YouTube、コピーしたテキストでのみが利用可能です。そのため、ウェブ版ではできる Google ドキュメントと Google スライド、音声ファイルなどは直接挿入できないのでご注意ください。
また、現時点ではアプリ版に「提供元を見る」機能は搭載されていないため、複数のウェブサイトと提案されたサイトをソースとする場合には、ウェブ版から利用するほうが便利です。


一方で、すでにウェブ版で追加しているソースの場合はどの形式でも参照できるので、モバイルアプリでもそのまま利用することができます。
そしてこのモバイルアプリにも、ソースをポッドキャスト風にまとめてくれる「音声概要」機能が搭載されています。下部メニューの [スタジオ] をタップすると、新しいオーディオが作成されるまでは少し待ちますが、音声概要を生成することができます。


音声概要を再生するまで少し待ちますが、問題なく聴くことができます。「音声概要」の操作は、再生/一時停止、共有、再生速度の変更(0.5、1、1.5、2 の 4 段階)、10秒戻る/10秒進むの操作ができます。このほか共有したり、ダウンロードも可能です。
すでにウェブ版でまとめておけば、出先で簡単に音声概要で内容を聞いたり、チャットで質問などができます。また、PC がなくてすぐにウェブ版にアクセスできないとき、PDF などの資料の概要を掴みたいときなどには、アプリで PDF をアップロード(Google ドライブからインポート)するだけで、簡単に NotebookLM を使い始めることができます。
まとめ
Android 版 NotebookLM アプリは予定よりも少し早いリリースとなりましたが、ウェブ版とほぼ同じ使い勝手で UI が最適化されているため、スマートフォンで扱いやすくなりました。しかし、一部ソースの追加ができない点などには注意してください。このあたりは、今後のアップデートに期待です。
iOS 版については、記事執筆時点(日本時間 2025 年 5 月 20 日 1:22)では公開されていないため、こちらは予定どおり米国時間の 2025 年 5 月 20 日にリリースされると思われます。
NotebookLM はビジネスや学習に非常に便利なツールの 1 つですので、モバイルのネイティブアプリに対応してくれたことでさらに使い勝手が良くなりました。もし NotebookLM をまだ使ったことがなければ、この機会にぜひ一度試してみてください。