Google の Pixel A シリーズにおいて、バッテリーに関する問題が再び話題となっています。今回は Pixel 6a で、充電中に発火したとされる事例が複数報告されており、特に非純正の充電器を使用していたケースが多いようです。
Reddit やヘルプコミュニティでの報告事例
Reddit や Google のヘルプコミュニティには、Pixel 6a が夜間に充電していたところ突然発火した、というユーザー報告が海外を中心に複数寄せられています。
Reddit ユーザーの zaliver 氏は、Pixel 6a が夜中に「自然発火した」と報告しています。このユーザーは 1 年以上問題なく使用していた非純正の充電器で夜通し充電していたとのことです。また、デバイスはケースを装着した状態でした。
同様の事例はこれが初めてではありません。2024 年 12 月にも、別の Reddit ユーザー GroundAny1309 氏が、非純正充電器で夜間充電中に Pixel 6a が発火したと訴えていました(ただし、画像は提示されていません)。


さらに先月には、Google のヘルプコミュニティで、別のユーザーが Pixel 6a が何も操作していない状態で突然炎上したと報告しています。公開された画像からは、頑丈なケースが装着されていたことが確認でき、このようなケースは放熱を妨げやすいことで知られています。


これらの発火事例の多くに共通しているのは、非純正の安価な充電器を使用していた点です。非純正の充電器は、純正品や信頼できるメーカーの製品と比較して、安全保護機能が十分でない場合があります。
Pixel A シリーズで過去にもあったバッテリー問題
Google Pixel A シリーズでは、これまでにもバッテリーに関する問題が報告されてきました。
Google はこれらの問題への対処を進めており、例えば今年 1 月には Pixel 4a 向けのバッテリー関連アップデートを、また 4 月には Pixel 7a でバッテリー膨張問題が発生した一部ユーザーを対象とした無償バッテリー交換プログラムを提供開始しています。
しかし、Pixel 4a に関しては、1月に配信されたアップデート後もバッテリー関連の不具合が多数報告され、結果として別の問題が指摘される状況となりました。これとは別に、過去にはオーストラリアの製品安全に関する情報で、Pixel 4a のバッテリーが過熱し、火災や火傷を引き起こすリスクも指摘されていました。
最新の Pixel 9a に関する話題
一方、最新の A シリーズである Pixel 9a に関しても、バッテリー関連でいくつかの懸念が指摘されています。背景には、Pixel 9a は詳細不明の「部品の品質問題」により発売が延期されたという経緯があります。
さらに、Pixel 9a はバッテリーの長期的な健康状態を維持するために、時間経過とともにバッテリー容量と充電速度を低下させる新しいバッテリー健康機能が搭載されています。加えて、分解レポートによれば、Pixel 9a のバッテリーは過剰な接着剤で固定されており、損傷させずに取り外すことが非常に困難であると報告されています。これはバッテリー交換を困難にし、長期的な使用における懸念材料となり得ます。
安全なスマートフォンの利用のために
スマートフォンのバッテリーが膨張したり、発火したりする事故は、どのメーカーの製品でも起こりうる危険な問題です。バッテリーや充電関連部品の不具合が原因となることもありますが、ユーザー自身が対策を講じることも重要です。
最も重要な対策の一つは、信頼できるメーカーの充電器やケーブルを使用することです。可能であれば、スマートフォン本体のメーカーが提供する純正品の使用が推奨されます。安価な非純正充電器は、安全保護機能が不十分である可能性が高いため注意が必要です。信頼できる製品を選ぶ際には、Anker、UGREEN、Baseus、Belkin といった実績のあるサードパーティメーカーの製品も選択肢となります。
もしスマートフォンのバッテリーが膨張していることに気づいたら、直ちに使用を中止し、メーカーや修理業者に相談してください。膨張したバッテリーを誤って穿刺すると、発火する危険性が非常に高まります。
まとめ
すべてのデバイスに影響するわけではないと思いますが、Pixel 6a をお使いの方は、念のため、充電器が信頼できる製品であるか確認し、可能であれば Google 純正の充電器やケーブルを使用することをお勧めします。特に夜間の充電には注意が必要です。
Google は現在、Pixel 6a の発火問題について調査中とのことです。今後の情報に注意しましょう。