Google のサブスクリプションサービス「Google One」の有料会員数が1億5000万人に達し、特に AI 機能を搭載した新しい上位プランが数百万の登録者を獲得していることが明らかになりました。
会員数は1年3ヶ月で50%増
Google のサブスクリプションサービス担当副社長である Shimrit Ben-Yair 氏はロイター通信に対し、この新しい AI 層(AI プレミアムプラン)が「数百万」のサブスクリプションを獲得したと語っています。ただし、この中に 1 年間の無料トライアルが含まれているかは不明です。
Google は 2024 年 2 月、Gemini Advanced などの機能を利用できる「Google One AI プレミアム」プランを発表した際、Google One の加入者数が1億人を突破したことを明らかにしました。それから約1年3ヶ月で、会員数は約 50% 増加したことになります。
Google One のサービス拡充は、Alphabet が提供するサービスの多様化と広告事業への依存体質からの脱却を目指す取り組みの一環と見られます。
Google One AI プレミアムプランの詳細
Google One の AI プレミアムプランは、日本では月額 2,900 円(米国では 19.99 ドル)から提供されています。このプランでは、Gemini Advanced や NotebookLM Plus、さらに Gmail やドキュメントといった Workspace アプリ内で利用可能な Gemini など、高度な AI 機能へのアクセスが可能になります。
現在、日本では次のようなバリエーションの AI プレミアムプランを利用できますが、ベースの 2,900 円のプラン以降はストレージ容量の拡張のみです。
- 月額 2,900 円 : 2TB
- 月額 3,600 円 : 5TB
- 月額 7,280 円 : 10TB
- 月額 14,500 円 : 20TB
- 月額 21,800 円 : 30TB
なお、AI プレミアム以外の Google One プランには、月払いよりも割安になる年間プランが用意されていますが、現時点(2025年5月)では AI プレミアムプランに年間プランは提供されていません。
まとめ
Google は Google Workspace プランにも Gemini Advanced の機能を統合したり、無料ユーザーでも利用可能な機能を拡張するなど、積極的に Google AI (Gemini) の利活用の推進を行っています。今後、Google が AI 機能をどのように進化させ、それが Google One のようなサブスクリプションサービスにどのような影響を与えていくのか、引き続き注目されます。
出典: ロイター通信