Galaxy S26 シリーズ、バッテリーにステンレス鋼素材ケース採用で容量増加と膨張抑制を狙う可能性

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Samsung Galaxy S25 Ultra のリアパネルの写真

Samsung の次期フラッグシップモデル Galaxy S26 シリーズにおいて、バッテリー技術が大幅に刷新される可能性が報じられています。韓国メディア The Elec によると、Samsung SDI が開発中のステンレス鋼を用いた「SUS CAN」と呼ばれる技術を採用し、バッテリー容量の増加と充電速度の向上、さらにバッテリー膨張問題の抑制を目指しているとのことです。

これまで Galaxy S26 のバッテリー技術については、シリコンカーボンバッテリーの採用も検討されていると報じられていましたが、今回の「SUS CAN」の登場により、Samsung が複数の選択肢を視野に入れている、あるいは方針転換した可能性が考えられます。

目次

「SUS CAN」技術とは?

「SUS CAN」技術は、ステンレス鋼をバッテリーの外装に使用するもので、これによりエネルギー密度を高め、充電速度を向上させるとされています。また、繰り返しの充放電によるバッテリーの膨張(いわゆる「スパイシーピロー」問題)を抑制する効果も期待されています。

バッテリーの膨張は、スマートフォンを含むあらゆる電子機器で起こりうる問題であり、外装が破損すると発火や爆発の危険性も伴います。Galaxy シリーズは販売台数の多さからこの問題が注目されがちでしたが、新技術の導入により安全性の向上が期待されます。

ただし、ここ数年中国メーカーがこぞって採用しているシリコンカーボンバッテリーに比べると、バッテリー容量はやや控え目になる可能性があり、容量を重視するのであれば素直にシリコンカーボンバッテリーを採用するほうが良い可能性もあります。

なお、同様の技術は Apple の iPhone 16 Pro Max で既に採用されているとの情報もありますが、iFixit の分解動画によれば、iPhone 16 Pro Max ではなく、より小型の iPhone 16 Pro に金属筐体のバッテリーが搭載されていることが示唆されています。

EU の新規制への対応も視野に

また、この新しいバッテリー技術は、2027年までに全てのスマートフォンにユーザー交換可能なバッテリーの搭載を義務付ける EU の新規制への対応も念頭に置いている可能性があります。

報道では、フィーチャーフォン時代に使われていたような「小型角形バッテリー」が復活し、従来のパウチ型内蔵バッテリーから金属筐体のリチウムイオンバッテリーへの移行が進む可能性も示唆されています。ただし、バッテリーをユーザー交換可能にする場合、容量が減少する可能性も指摘されています。

まとめ

もし Galaxy S26 シリーズにこの「SUS CAN」技術が全面的に採用されれば、長らく期待されてきたバッテリー性能の向上と容量の増加に繋がるかもしれません。一方で、シリコンカーボンバッテリー技術の採用を期待する声も依然として存在します。

Samsung が最終的にどのような技術を採用し、それが実際のバッテリー持続時間にどう影響するかは、今後の発表を待つ必要がありますが、ユーザーとしては、より安全で高性能なバッテリーの登場に期待したいところですね。

出典: Android Authority, The Elec (via Jukanlosreve on X)

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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