Google は 2025 年 5 月 13 日 (米国時間) 、ChromeOS および ChromeOS Flex 搭載デバイス向けに、安定版 (Stable) チャンネルのアップデートをリリースしました。このアップデートにより、ChromeOS の Chrome バージョンは 135.0.7049.128 から 136.0.7103.102 へと更新されます。
記事執筆時点(2025 年 5 月 15 日)では、アップデートのリリース告知は出ているものの、詳細な内容は公開されていません。
また、cros.tech においてアップデートの展開状況を確認したところ、ごく一部のハイエンドモデル(HP Elite Dragonfly Chromebok など)で、ChromeOS 136 がまだ展開されていません。筆者の Dragonfly Chromebook でもアップデートを確認できませんでしたので、該当機種をお使いの方はアップデートが展開されるまでしばらくお待ちください。
ChromeOS 136 の主なポイント (管理者向け情報より抜粋)
先日公開された管理者向けリリースノートによると、今回のアップデートでは主に以下の点が変更されています。現時点では、これらが一般ユーザーに直接影響するわけではありません。
- Quick Share (クイック共有) の機能強化:
- [全員に公開] モードの持続時間が最大 5 分から 10 分に延長されます。
- クイック設定からデバイスの公開設定や機能のオン/オフ、設定ページへのアクセスが可能になります。
- この機能は
NearbyShareAllowed
ポリシーで管理可能です。
- 管理者主導の Chrome Remote Desktop (CRD) セッションの自動承認:
- 特定の条件下で、エンドユーザーが 30 秒以内に拒否しない限り CRD 接続が自動承認されるようになります。これにより、リモートサポートの効率化が期待されます。
Quick Share の機能強化について、段階的に展開されていることが Google 公式から確認されました。そのため、ChromeOS 136 のメジャーアップデート時点で有効になっていないユーザーもいますが、フラグで有効にすることができます。詳しくは こちらの記事 をご覧ください。
バグ情報と修正
Issue Tracker などの情報を確認したところ、現時点では ChromeOS 136.0.7103.102 へのアップデートに伴う深刻な問題は報告されていません。ChromeOS 135 に関連するいくつかのフィードバックは見られますが、広範囲のユーザーに影響を及ぼすような大きな問題はなさそうです。
一方、前回のアップデート以後、しばらく一部のユーザーに影響のあった、スクリーンショットを撮影するときに表示される「キャプチャ」ボタンよりも選択した領域が小さい場合、ボタンが選択した領域の下に表示されてキャプチャができないという問題が解消されています(問題 #402153372)。
まとめ
現時点では、ChromeOS 136 のアップデートで一般ユーザー向けの目新しい機能追加は確認されていません。主な変更点は管理者向けの機能改善が中心となっているようです。
しかし、定期的なバグ修正やセキュリティ強化は今回も含まれていると考えられ、また新たな大きな問題も報告されていないことから、お使いのデバイスにアップデートが配信されれば、適用することをおすすめします。
出典: Chrome Releases