Google は今年 4 月からオープンベータ版として提供していた、Gemini モバイルアプリの Google Workspace ユーザー向け「アプリ」機能(旧 Workspace 拡張機能)の一般提供を開始したことを発表しました。
これにより、Gemini は Google Workspace の主要なアプリケーションである Google カレンダー、Google ドキュメント、Google ドライブ、Gmail、Google Keep、Google Todo リストの情報を横断的に参照・統合し、ユーザーの質問や指示に対して、より内容に合った的確な応答を生成できるようになります。特にモバイルアプリでの利便性と日々の業務の効率を向上させることが期待できます。
主な機能とメリット
今回の一般提供開始により、ユーザーは以下のことが可能になります。
- 情報の集約と要約: 複数のアプリに散らばっている情報を Gemini が集約し、必要な情報を素早く把握できます。例えば、Gmail のメール、Google ドキュメント、Google ドライブのファイル内容、Google Keep のメモなどを Gemini に要約させることができます。
- 迅速な回答と情報検索: Google Workspace 内のデータに基づいて、Gemini が質問に迅速に回答したり、必要な情報を検索したりします。会議の予定(Google カレンダー)やタスクの進捗状況(Google Todo リスト)などを Gemini に尋ねることで、すぐに答えを得られます。
- シームレスなワークフロー: アプリケーションを切り替えることなく、Gemini 上で直接 Google Workspace の情報を活用できるため、作業効率が向上します。
これまでのように、個々のアプリで Gemini を使う必要がなくなり、Gemini アプリから直接各アプリやファイルの情報を集約・要約できるようになるため、かなり便利になります。とくに複数のアプリやファイルをまたぐ場合には、Gemini アプリを使うほうが便利なことも多いため、今回の変更はビジネスユーザーにとっては嬉しいアップデートとなりました。
ただし、過去に何度もお伝えしていますが、Gemini モバイルアプリは「仕事用プロファイル」での利用ができないことに注意してください。
提供開始日と対象ユーザー
即時リリースおよび計画的リリースドメインの両方で、2025 年 5 月 13 日から最大 15 日かけて段階的に展開されます。利用可能な Google Workspace エディションとアドオンは以下のとおりです。
- Business Starter, Standard, Plus
- Enterprise Starter, Standard, Plus
- Education Fundamentals, Standard, and Plus
- Frontline Starter and Standard
- Essentials, Enterprise Essentials, and Enterprise Essentials Plus
- Nonprofits
- Gemini Business*
- Gemini Enterprise*
- Gemini Education
- Gemini Education Premium
まとめ
Gemini と Google Workspace アプリの連携機能が一般提供されたことで、モバイル環境における生産性向上の新たな選択肢が加わりました。日々の業務で Google Workspace を活用している方は、この新機能をぜひ活用してみてください。