Android 版 Google メッセージにおいて、RCS (Rich Communication Services) を利用したグループチャット内のメッセージを「全員に対して削除 (Delete for everyone)」できる機能が一部のベータ版ユーザーに展開され始めていることが報告されました。
今回の機能の概要
以前から開発が確認されていたこの機能は、メッセージ削除時に以下の2つの選択肢が表示されるようになります。
- 全員に対して削除 (Delete for everyone): 送信者と受信者全員のチャットからメッセージを削除します。
- 自分だけ削除 (Delete for me): 従来の挙動で、自分のチャット画面からのみメッセージを削除します。
ただし、Google は「古いバージョンのアプリを使用している他のユーザーには、メッセージが引き続き表示される場合があります」と注意を促しています。この機能は、Universal Profile 2.7 で定義されている「送信済みメッセージの編集、取り消し、削除」機能の一部として提供されるものとみられます。

今回の報告によると、ベータ版を利用している一部のユーザーにおいて、12人という比較的大人数のグループチャットでのみ、この「全員に対して削除」オプションが表示されているとのことです。現時点では、より少人数のグループチャットや1対1の会話では、このオプションは確認されていません。
まとめ
記事執筆時点(2025 年 5 月 9 日)では、筆者の環境ではこの機能を確認することはできませんでした。
今回の「全員に対して削除」機能は、誤送信してしまったときにかなり便利な機能です。特に大人数のグループチャットでは、メッセージの取り消しができないことによる影響が大きいため、この機能があることで安心感が違います。ただし、古いバージョンのアプリではメッセージが残る可能性がある点は留意しておく必要がありそうです。今後の正式な発表と、より広範囲なユーザーへの提供開始に期待です。
Google はこの他にも、招待リンクや QR コードによるグループチャットへの参加機能や、@メンション機能など、グループチャットに関する複数の新機能開発に取り組んでいると報じられています。
出典: 9to5Google, Reddit