Google は Android 16 Beta 3 から、Pixel スマートフォンに「バッテリーの状態」を表示するページを追加しました。しかし、この機能は Pixel 9 シリーズと Pixel 8a のみが対象となり、Pixel 8 や Pixel 8 Pro、およびそれ以前の Pixel デバイスでは残念ながら対象外となることが、Google によって明らかにされました。
「バッテリーの状態」表示機能とは
スマートフォンのバッテリー状態を把握することは、バッテリーの減りが早い原因を特定し、より長く快適にデバイスを使用するために重要な診断ステップです。iPhone では以前から iOS の設定アプリ内に専用の「バッテリーの状態」メニューが用意されており、バッテリーがどの程度劣化しているかを簡単に確認できます。
Google も Pixel スマートフォン向けに同様のバッテリー状態表示機能の開発を進めていることが以前から確認されていました。2023年12月にリリースされた Android 14 QPR2 Beta 2 の頃からその兆候は見られ、2年以上を経て Android 16 Beta 3 でついにベータ版ユーザーに提供されることになりました。

提供対象モデルと Google の見解
当初、どの Pixel デバイスがこの新機能の対象となるかは明確ではありませんでした。主に Pixel 9 シリーズのユーザーや Pixel 8a ユーザーからの報告が上がっていましたが、Pixel 8 や Pixel 8 Pro、さらに古い Pixel モデルからの報告はほとんどありませんでした。
この状況について、Google は Google Issue Tracker 上で意図的なものであると回答しました。Reddit ユーザーの azmeen0 氏によって発見されたこの回答によると、バッテリー状態表示機能は Pixel 8a および Pixel 9 製品(9 Pro Fold を含む)の Beta 3 で現在サポートされており、「製品上の制限」により、それ以前に販売された Pixel デバイスでは利用できないとのことです。
ステータス: 修正不可 (実行不可能)
ご報告いただきありがとうございます。バッテリー状態インジケーター機能は現在、Pixel 8a および Pixel 9(9 Pro Foldを含む)の Beta 3 でサポートされています。製品の制限により、この機能は市販されている旧型のPixelデバイスではご利用いただけません。
このコメントは Android 16 Beta 3 に関するものですが、将来的な提供に関しても、現段階では Pixel 9 シリーズと Pixel 8a を超える古い Pixel モデルへの提供はないことを示唆しています。
参考までに、Pixel 8a は 2024 年 5 月に、Pixel 8 および Pixel 8 Pro は 2023 年 10 月にリリースされています。一方、iPhone では2014年に発売された iPhone 6 が、2017年9月の iOS 11.3 アップデートでバッテリー状態表示機能に対応しています。
まとめ
Android 16 の正式リリース時には、Pixel 9 シリーズと Pixel 8a の全ユーザーにバッテリーの状態表示機能が提供される見込みです。Google がこの機能に7年以上前から注目していたにもかかわらず、発売から 1 年程度のフラッグシップモデルですら対象外となるという事実は、一部のユーザーにとっては残念なお知らせとなりました。
バッテリーの状態を把握することは、スマートフォンを長く使う場合にはとくに重要です。今回の Google の決定は、ハードウェア的な制約によるものと説明されていますが、比較的新しいモデルである Pixel 8 シリーズが対象外となった点については、ユーザーから様々な意見が出ることが予想されます。