Google はまもなく開催する Google I/O 2025 で、新しいデザインとなる「Material 3 Expressive」を発表する予定ですが、このデザインを採用したアプリの 1 つとして、Google Keep も含まれる可能性が報告されました。
この情報は Android Authority が Google Keep アプリ(バージョン5.25.182.01.90)の APK 分解によって確認したもので、再設計された検索バーを明らかにしています。
なお、Google は誤って Material 3 Expressive の詳細を公開しており、デザインの開発背景やコンセプトなども明らかにされています。
検索バーの再設計
今回、Android Authority によって共有されたスクリーンショットでは、Google Keep アプリの上部に表示される検索バーのデザインが変更されていることを確認できます。
新しい検索バーは、以前よりも若干高さが増し、幅は狭くなっています。また、アカウント切り替えアイコンとハンバーガーメニューアイコンはバーの外側に移動し、フィルターボタンがバーの内側に表示されるようになりました。Google はまた、検索バー内のテキストを「Search your notes(メモを検索)」から「Search Keep」に変更しています。

先日リークされた Google 時計アプリの変更よりも Google Keep の変更は少ないですが、ファーストパーティアプリでのデザイン刷新が行われていることから、Google が Android において Material 3 Expressive を採用した全面的なデザイン変更を進めていくことが示唆されています。
なぜ、この検索バーだけが変更されたのかは定かではありませんが、ユーザーの操作性のしやすさ(検索のしやすさ)に直結する箇所であるため、真っ先に変更に取り組まれた可能性はあります。そのため、将来的にはメモのデザインや各種ボタン、レイアウトなども見直されるかもしれません。
ただ、この変更は Android アプリにのみ適用されるのか、Web 版にも適用されるのかはわかりませんが、別々の UI になってしまうと一貫したユーザー体験とは言えないので、Web 版でも反映されることに期待です。
まとめ
Google は、Android において Material 3 Expressive を採用することで、細かいながらも視認性や操作性などの改善や向上によってユーザー体験を高める狙いがあると考えられます。今回の Google Keep は検索バーの変更なども小さな変更ですが、アイコン配置変更やフィルター追加は、操作のしやすさに良い影響を与える可能性があります。
現時点では、Google の設定アプリや時計アプリ、バッテリーアイコンなどで Material 3 Expressive が採用されると見込まれますが、将来的に Android 全体やサードパーティ製アプリのデザインにどう波及するかは、Google I/O での発表を待つしかありません。