Google が開発を進めている次期 OS バージョン「Android 16」について、新しいデザイン言語「Material 3 Expressive」に関連すると見られるバッテリーアイコンのデザインに関するリークが報じられました。
このリークから、バッテリーアイコンは現在の縦向きのデザインから、横向きのデザインへと大きな変更が加えられる可能性があります。
Material 3 Expressive と Android 16
現在、ベータ版が提供されている Android 16 は、現行バージョンから大きな変化を感じにくいかもしれませんが、Google は水面下で大規模な変更を計画しているようです。その一つとして、Google 自身の公式ブログ投稿を通じてリークされた新しいデザイン言語「Material 3 Expressive」の存在が挙げられます。
Material 3 Expressive は、Google が「デザインの大胆な新方向性」と位置付ける、Material Design システムの次世代アップデートで、「M3 Expressive」や「expressive design (表現力豊かなデザイン)」とも呼ばれます。
これまでのリーク情報でも、Android 16 の新しいバッテリーアイコンデザインの一部が垣間見えていましたが、今回のリークではより詳細な情報が明らかになりました。
リークされた新しいバッテリーアイコンのデザイン
Telegram チャンネル Mystic Leaks によって共有された画像によると、Android 16 の新しいバッテリーアイコンは横向きのデザインを採用しています。

画像を見ると、現在の縦向きから横向きに変更され、アイコンの角が丸みを帯びたデザインになっています。また、状況に応じて表示が変化し、バッテリー残量が 20% 以下の場合は赤色、バッテリーセーバーモード有効時には黄色になり、右側に「+」アイコンが追加されます。充電中は緑色で表示され、右隣に稲妻マークが表示されます。
この新しいデザインは、長年採用されてきた Android のバッテリーアイコンスタイルからの大きな転換点となりますが、Google が計画している新しいデザイン言語「Material 3 Expressive」の方向性とは一致しているようです。
考えられる影響と期待
このデザイン変更は、単なる見た目の変化だけでなく、ユーザーエクスペリエンスにも影響を与える可能性があります。
例えば、他の横向きアイコンとの統一感が生まれ、ステータスバー全体の視認性が向上する可能性があります。また、アクセシビリティの点でもバッテリーの状態を色だけでなくアイコンでも示すようになる点は、色覚特性を持つユーザーにとっても状態を把握しやすくなる改善になることが期待されます。
一方で、横向きは One UI や iOS が採用しているデザインでもあるため、スマートフォン UI デザインにおける近年のトレンドを反映しているとも考えられます。Google が Material You をさらに進化させ、より表現力豊かで直感的なデザインを目指していることの表れかもしれません。
筆者の視点としては、この変更により One UI や iOS との類似性が高まることで、それらのデバイスから Android デバイス、とくに Pixel スマートフォンに乗り換えたとしてもデザインや操作性の点で違和感が減ることが期待できます。そうすれば、Google Pixel への乗り換えを検討するユーザーやすでに乗り換えているユーザーにとっても、違和感なく使い勝手が向上するかもしれません。
現時点ではリーク情報に過ぎませんが、Android 16 でのデザイン刷新、特に Material 3 Expressive の導入によって、Android の見た目や使い勝手がどのように変化していくのか、今後の正式発表に期待です。
出典: 9to5Google