Google は、Google Workspace アカウントで利用可能な Gemini アプリにおいて、カスタム指示機能「Gem」で使用できる指示用のファイルアップロード機能が、日本語を含むより多くの言語で利用可能になったことを発表しました。これまで一部言語でのみ提供されていたこの機能が、Gemini アプリがサポートするすべての言語で利用できるようになります。
アップデートの概要
今回のアップデートにより、Gemini アプリがサポートする日本語を含むすべての言語で、Workspace ユーザーは自身のデバイスや Google ドライブからファイルを Gem のカスタム指示に追加できるようになりました。これにより、例えば特定のガイドラインや参照資料などのファイルをアップロードし、Gem にその内容を考慮させたり、指示に反映させたりすることが可能になります。結果として、よりユーザーの具体的な要求や指示に沿った応答を得やすくなることが期待されます。
- 具体的な活用例:
- ガイドライン遵守: 文章作成や校正の際に、特定のライティングガイドラインや社内ルールファイルをアップロードし、「このガイドラインに従って修正して」といった指示を出す
- 資料に基づいた応答: デフォルトで参照するガイドラインや調査レポートや会議資料(PDF、ドキュメントなど)をアップロードし、その内容をもとにした応答を得ることができる

管理者とユーザー
組織内のユーザーが Google ドライブから Gem のカスタム指示へファイルをアップロードできるようにするには、管理者が Google Workspace 管理コンソールで Gemini に関する設定項目から Google Workspace アプリ連携を有効にする必要があります。エンドユーザーは、管理者が Gemini を許可したうえで、ユーザー自身が Gemini で Workspace アプリ連携を接続する必要があります。
このファイルアップロード機能の多言語対応は、即時リリースドメインおよび計画的リリースドメインの両方で既に展開が完了しています。対象となるのは、Google Workspace のコアサービスとして Gemini アプリを利用しているすべての Google Workspace ユーザーです。
筆者もすでにこの機能の展開を確認しています。