Google は、Android 版 Google マップのナビゲーション画面下部に表示されていた 「アシスタント運転モードバー (Driving Mode bar)」 の提供を終了したことを、9to5Google への声明で公式に認めました。
この「運転モードバー」は、ナビゲーション中に画面下部に表示され、Google アシスタントへのアクセスやメディアコントロールを素早く行うためのインターフェースでした。
今回の変更について
Google アシスタントの運転モードは 2019 年に発表され、当初は大きなアイコンが並ぶ「ダッシュボード」機能など、よりリッチな体験を提供していました。しかし、2024 年には YouTube Music や Spotify といったアプリ一覧を表示する画面が削除され、機能が縮小されていました。
今回廃止されたのは、その縮小後に残っていた画面下部の「バー」の部分です。Google は 9to5Google に対し、このバーがここ数週間で利用できなくなったことを認めています。

廃止の背景には、Google アシスタントから Gemini への移行があるようです。Google は、今年後半に Android 上の Google アシスタントを Gemini に置き換える計画を進めており、この運転モードは Gemini には引き継がれないため、今回の機能終了に至ったと説明しています。
これまで運転モードバーで行っていた操作については、以下の方法が案内されています。
- 地図関連の操作 (ガソリンスタンド検索、ルート変更など): ナビゲーション画面 右上のアシスタントボタン (将来的には Gemini ボタンになる可能性があります) を利用します。
- 着信通話やテキストメッセージ: スマートフォンの通知を通じて確認・対応します。
- 音楽などのメディア操作: Google マップの [設定] > [ナビゲーション設定] > [メディア操作ボタンを表示] を有効にすることで、フローティングアクションボタン (FAB) が表示され、そこから操作できます。
このうち、音楽などのメディア操作に関しては、設定方法などを含めて先日報告した記事でも紹介しています。
まとめ
今回の Google マップの変更により、ナビ画面下部に集約されていた便利なインターフェースはなくなりましたが、個別の機能は代替手段を通じて引き続き利用可能です。
Google アシスタントから Gemini への移行に伴い、今後も関連機能の変更が行われる可能性があります。
出典: 9to5Google