Google は、スマートウォッチ向けの「Wear OS」および「Android Auto」におけるデジタルアシスタントを、従来の Google アシスタントから Gemini へと年内に移行する計画を正式に発表しました。これは、モバイルデバイスにおける Google アシスタントから Gemini への完全移行計画に続く動きです。
Google アシスタントからの移行と Gemini の拡張
Google はすでに、年内にモバイルデバイス上の Google アシスタントを Gemini へ完全に移行することを発表しています。今回の発表は、この AI アップグレードをモバイル以外にも広げるものです。
Alphabet の CEO である Sundar Pichai 氏は、2025 年第 1 四半期の決算説明会において、モバイルデバイスでの Gemini へのアップグレードに続き、年後半にはタブレット、自動車、そしてスマートフォンに接続されるヘッドフォンやスマートウォッチにも展開する計画を明らかにしました。これにより、ユーザーはスマートウォッチや運転中の車内でも、より高度な AI 機能を利用できるようになります。
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Wear OS と Android Auto における Gemini
Wear OS への Gemini 搭載については、今年 1 月にアプリの解析からその兆候が見つかっていました。その後、4 月には機能に関する情報とテキストの微調整など、展開が間近に迫っている可能性が示唆される変更も見つかっています。
また、Android Auto 向けの Gemini とより会話的なインターフェースの「Gemini Live」機能についても、2024 年 8 月のアプリ解析で発見され、先月には実際に有効化されたとの報告もあり、提供開始が間近に迫っている可能性が示唆されていました。
まとめ
すでに Google は主要なサービス 15 製品をはじめとして Gemini モデルが活用されており、Wear OS と Android Auto へと展開されることで、エコシステム全体でより深く統合する流れを強化しています。
Google アシスタントから Gemini への移行は、単なるアシスタント機能のアップグレードだけでなく、様々なサービスとデバイスとの連携が可能になることも期待されますので、今後の正式発表が楽しみです。
ただし、現時点ではこれらの具体的な機能の内容や、提供開始時期については明らかにされていません。時期的には来月開催予定の Google I/O が最も可能性が高く、期待ができます。