Google は本日(2025 年 4 月 18 日)から Pixel デバイスおよびパートナー製デバイスに向けて最新ベータ版の Android 16 Beta 4 をリリースしており、プラットフォーム安定版としてバグ修正や改善などが中心になり、ユーザー向けの大きな変更は導入されていません。
しかし、Beta 4 にはいくつかの小さな変更が含まれていることを確認しており、ここではそのような変更点について紹介していきます。
Android 16 Beta 4 とは?
Android には開発者やテスターが、安定版として正式リリースする前に次期 OS を試すことのできるベータプログラムという仕組みがあります。これは複数の段階で提供され、各段階に応じて提供される内容は異なりますが、実験的なものから最終的に導入される機能や変更を多岐にわたって試すことができます。
今回提供されている Android 16 Beta 4 は、Android 16 の開発サイクルにおける 2 回目の「プラットフォーム安定版」リリースと位置づけられています。これは、開発者がアプリを作成・テストするために使用する API や、アプリから見た OS の動作が最終的に確定したことを意味します。
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プラットフォーム安定版になると、主にバグ修正、パフォーマンスの最適化、安定性の向上が中心となり、新機能の追加などは基本的に見られません。
Android 16 Beta 4 の小さな変更点
ここでは、9to5Google などの報道を引用しながら、筆者も確認出来ている変更点についてまとめていきます。
通知エリアのメディアプレーヤーのアートワークが暗くなる
Android 16 Beta 4 では、Google の Pixel デバイスで通知エリアに表示されるメディアプレーヤーのアートワーク(背景)が、Beta 3 や Android 15 と比べて暗くなっています。これはライトモード、ダークモードで違いはありません。


これはロック画面とクイック設定(通知エリア)の両方に当てはまります。筆者が撮影した実際のスクリーンショットは YouTube Music ですが、Spotify でも確認できました。
メディアスイッチャーの音量スライダーの右側にドットが表示
もう一つ、通知エリアなどからアクセスできるメディアコントロールの設定で、スイッチャーで確認できる音量設定の右側にドットが表示されるようになりました。


アプリの長押しメニューに「スクリーンショット」と「選択」が追加
使用中のアプリ一覧を表示する画面で、アプリのアイコンを長押しして表示されるメニューに「スクリーンショット」と「選択」という 2 つのオプションが追加されました。

壁紙とスタイルのテーマアイコンから「ベータ」が再び外れる
壁紙とスタイルで設定できる「テーマアイコン」の項目から、「ベータ」のラベルが外れました。これは Android 15 の時点でも外れていましたが、その後のアップデートでなぜか表示されていました。

ジェスチャーナビゲーションに「デモを試す」が追加
[設定] > [ディスプレイとタップ] > [ナビゲーションモード] > [ジェスチャーナビゲーション] から、デモを試すことができるようになりました。

「アプリのリスト」のショートカット
Pixel ランチャーを使用しているとき、ホーム画面を長押しすると「アプリのリスト」が表示されるようになりました。

未確認の変更
このほかに、一部の AOD (常にディスプレイを表示) の時計にダイナミックカラーが反映される、バッテリーセクションから「バッテリーの状態」ページの削除などが報告されていますが、記事執筆時点では筆者の環境(Pixel 9 Pro Fold / Android 16 Beta 4) では確認することができませんでした。
まとめ
Google は Android 16 Beta 4 のアップデートをリリースしていますが、基本的にはユーザー向けの大きな変更は含まれておらず、バグ修正や改善など安定性を向上させるための変更が中心です。
今回紹介したものは、Beta 4 以前でも反映されていた可能性はありますが、言われなければ気づかないような変更点なので、ユーザーには大きな影響はないかもしれません。