AI検索・アシスタント企業の Perplexity が、4 月 24 日に発表予定の Motorola の次期 Razr 折りたたみスマートフォンにおいて、重要な役割を果たす可能性があると Bloomberg が報じました。さらに、Perplexity は Samsung とも同様の提携について初期段階の交渉を行っているとも伝えられています。
Motorola Razr 60 シリーズへの Perplexity 搭載
Bloomberg の Mark Gurman 氏によると、Motorola は Perplexity との間で、4 月 24 日に発表される新型Razr (Razr 60 シリーズ)に、Perplexity の AI アシスタントを搭載する契約を結んだとのことです。これは、Motorola が先週公開した Razr のティーザー動画で、デバイスが「AI」という文字に変化する演出があったこととも関連している可能性があります。
重要な点として、Perplexity は Google の Geminiを完全に置き換えるのではなく、Gemini と並ぶ選択肢として提供されるとしています。。Motorola は、ユーザーが Perplexity を試しやすいように特別なユーザーインターフェースを用意し、マーケティングでも Perplexity をフィーチャーする計画だと報じられています。
Samsungとの提携の可能性も
さらに Bloomberg は、Perplexity Assistant が将来的に Samsung のデバイスにも搭載される可能性があると伝えています。ただし、Samsung との交渉はまだ初期段階であるとのことです。
Perplexity が Galaxy デバイスのデフォルトアシスタントになるもしくはプリインストールされる状態を目指して交渉したいと考えるのは自然ですが、Samsung はすでに Google とのパートナーシップを結び、Galaxy AI の基盤として Gemini を採用し、デフォルト検索エンジンとしても Google を利用しています。そのため、この交渉がどのように進展するかはわかりません。
なお、Perplexity は、T-Mobile の親会社であるドイツテレコムとも提携し、アプリを介さずに AI エージェントが航空券予約などのタスクをこなす新しい「AI Phone」コンセプトにも取り組んでいます。
今回の Motorola との提携および Samsung との交渉の報道は、デバイスメーカーも Google AI 以外の選択肢を模索し、ユーザーに提供しようとする動きなのかもしれません。
まずは Motorola の Razr 60 および Razr 60 Ultra の発表が来週に迫っていますので、Perplexity がどのように取り入れられているかが明らかになることを期待したいですね。