Google 傘下となった Fitbit は 2025 年 3 月 下旬の Fitbit Community への投稿で、今後数週間かけて Fitbit デバイスにおける Google アシスタントのサポートを段階的に終了することを発表しました。
これは Fitbit Sense と Fitbit Versa 3 が当てはまり、さらに対象デバイスを利用しているユーザーから、機能の終了を知らせる通知がウォッチ上に表示されはじめていることも報告されました。
ただし、現時点でも提供終了の具体的な日付は確認されておらず、「今後数週間以内」にサポートを終了するということだけが通知されています。
- Fitbit Sense および Versa 3 で Google アシスタント機能が提供終了へ
- 対象ユーザーにはウォッチ上で機能終了の通知が表示され始めている
- 代替は Alexa (利用可能な場合) やスマートフォンの AI アシスタント等
- 後継の Sense 2 / Versa 4 にはもともと搭載されていない
提供終了の告知とユーザーへの通知
Fitbit は公式コミュニティフォーラムやサポートページで、今後数週間かけて Fitbit デバイスにおける Google アシスタントのサポートをを段階的に終了することを発表しました。現在、Google アシスタントを利用できる Fitbit スマートウォッチは、初代 Fitbit Sense と Fitbit Versa 3 のみとなっています。
具体的な終了日は明らかにされていませんが、2025 年 3 月 21 日(米国時間)の時点で、今後数週間かけることが明らかにされているため、すでに1ヶ月近くが経とうとしている現時点で終了してもおかしくはありません。
また、Reddit などでは、実際に Sense や Versa 3 を利用しているユーザーの元に、ウォッチ上で直接「Googleアシスタントはまもなく利用できなくなります」といった内容の通知が表示され始めたという報告が複数寄せられています。これにより、提供終了が告知だけでなく、実際のユーザー環境で認識され始めていることがわかります。

なお、これらの後継モデルである Fitbit Sense 2 と Fitbit Versa 4には、発売当初から Google アシスタントは搭載されていませんでした。そのため、今回のサポート終了により Fitbit ブランドのデバイスで Google アシスタントが利用できるモデルはなくなることになります。
ユーザーへの影響と代替手段
Fitbit Sense / Versa 3 で Google アシスタントを活用し、音声でのタイマー設定、天気予報の確認、スマートホーム操作などを行っていたユーザーは、提供終了後、これらの機能を手首から利用できなくなります。
代替手段としては、これらのデバイスは Amazon Alexa を利用できるため、そちらをアシスタントとして使うか、スマートフォンの AI アシスタントを利用するしかありません。これまで Sense と Versa 3 で Google アシスタントを使っていたユーザーには非常に不便な変更となります。
なお、今回の機能の廃止の理由については明らかにされていませんが、2025 年内に Google アシスタントが Gemini に完全移行する予定であることが大きな要因になっている可能性があります。
まとめ
いずれにしても、Fitbit Sense および Fitbit Versa 3 ユーザーは Google アシスタントを使えなくなることは確実なので、これらのデバイスでアシスタントを使っているユーザーは、代替手段に切り替えるか、Wear OS 搭載で Gemini への移行も示唆されている Google Pixel Watch 3 シリーズなどに買い替えるしかありません。
出典 : Fitbit, Reddit, 9to5Google