Google の AI アシスタント「Gemini」の Android アプリ版において、以前から発表されていたGoogle フォトとの Gemini アプリ(拡張機能)の展開がついに開始されたことが報じられました。
この機能については、今年 3 月に発表され、4 月にその仕組みについて紹介していますが、いよいよ一部ユーザーの手元で利用可能になり始めた模様です。ただし、今回の展開はまだ米国内のごく一部のユーザーに限られており、残念ながら日本のユーザーがすぐに利用できるわけではありません。
- Android 版 Gemini で Google フォトの Gemini アプリの展開開始
- Geminiに写真の検索(内容、日付、場所等)や要約などを依頼可能に
- 展開は現在、米国で招待された一部ユーザーに限定(日本での利用はまだ不可)
Gemini アプリと Google フォトの連携でできること
Google フォト連携が有効になると、ユーザーは Gemini アプリを通じて、自身の Google フォトライブラリ内の写真について様々な操作を依頼できるようになります。例えば、以下のような例が挙げられています。
- 写真の検索: 「去年の夏に行った海の写真を見せて」「うちの犬が写っている写真を探して」「〇〇(場所)で撮った写真」といった自然言語での検索。
- 写真に関する質問: 特定の写真について「これはどこで撮った写真?」「この旅行のハイライトをまとめて」などの質問。
- 情報の抽出・要約: 写真の内容に基づいた情報の抽出や要約など。
この連携により、Gemini を使って写真を探したり、具体的な情報がわからない場合でも質問することで、場所や状況についての何らかの回答を得られるようになることも期待できます。
なお、このうち「写真に関する質問」については、Google フォトに組み込まれた「Ask Photos (質問機能)」の機能に似ています。ただし、これも米国(英語)限定です。
展開状況
9to5Google によると、この Google フォトの Gemini アプリは、現在米国内で招待された一部の Android 版 Gemini ユーザーに対して展開が開始したとしています。
利用可能になったユーザーは、Gemini アプリの設定メニュー内にある「アプリ (元、拡張機能)」セクションで「Googleフォト」を有効にすることで、この機能を使えるようになります。
重要な点として、現時点では日本を含む米国外のユーザー、かつ招待を受けていないユーザーはこの機能を利用できません。 日本のユーザーがいつ利用可能になるかについての具体的な情報はまだありませんが、今後のグローバル展開が期待されます。
今後の見通し
今回の一部ユーザーへの展開開始は、Google が Gemini の機能を拡張し、より多くの Google サービスとの連携を拡大していく一環です。すでに多くのファーストパーティアプリと連携していますが、Google は機能の改善も含め、着実に Gemini 統合を進めています。
とはいえ、現時点では英語かつ米国内に限定されている機能も多く、今回のケースも Google フォトに組み込まれた類似機能がグローバル展開されていないため、新しい Gemini アプリの機能も展開までには、しばらく時間がかかりそうです。
出典 : 9to5Google