Samsung は Android 16 の早期リリースを受け、「One UI 8」の開発を急ピッチで進めており、今回、Smartprix が Galaxy Z Fold6 上で動作する One UI 8 の初期アルファビルドに関する情報を公開しました。
それによると、現時点での One UI 8 は、前バージョンである One UI 7 とデザイン面で非常によく似ているとのことです。
- One UI 8 (Android 16ベース) のアルファビルドがリーク
- 現時点ではOne UI 7とデザインがほぼ同じ、マイナーチェンジに留まる模様
- 一部アプリで小さな UI 改善、最適化とAndroid 16対応を優先したバージョンとの見方
- S25限定と思われた「Now Brief」機能が旧モデルにも搭載される可能性が示唆
One UI 7 の安定版リリース直後に One UI 8 の情報が出てくることに驚くかもしれませんが、これはSamsung が One UI 7 のアップデートの遅れを取り戻そうとしている表れかもしれません。
なお、記事執筆時点(2025 年 4 月 14 日 20:30)では、Samsung は One UI 7 安定版のアップデートを一時停止しています。理由に関する正式発表はありませんが、「デバイスのロックを正常に解除できない場合がある」可能性が報じられています。詳細は こちらの記事 をご覧ください。
One UI 8 は「最適化重視」の中間バージョンか
今回リークされた情報によると、One UI 8 は現段階では One UI 7 とほとんど見分けがつかないレベルとのことです。
これは、Samsung が One UI 7 の開発に長期間注力してきたこと、そして現在も多くのモデルで One UI 7 安定版のテストが続いている状況を考えると、ある意味当然かもしれません。

One UI 8 は、One UI 7 で解決しきれなかった細かなインターフェースの「粗さ」を取り除き、Android 16への対応と最適化に重点を置いた「中間バージョン」と見ることができます。記事では「One UI 7 と Android 16 を組み合わせたものと考えた方が良いかもしれない」と示唆されています。
確認された変更点(現状、ごく一部)
現時点での変更点は限定的ですが、以下のアプリで小さな改善が確認されています。
- ファイルマネージャー: 「カテゴリ」セクションの見た目が刷新され、より整理されたレイアウトになっています。
- ギャラリー: こちらも細かなインターフェースデザインの改善が見られます。
共有されている One UI 8 のファイルマネージャーアプリのスクリーンショットは次のとおりです。


他のアプリでは同様の変更はまだ見られず、現時点では Samsung がコアアプリのデザインの改良に継続的に取り組んでいることが伺え、One UI 8がまだ開発の初期段階であることを示しています。
「Now Brief」が旧機種にも展開へ
一方、One UI 7 の段階では Galaxy S25 シリーズに限定されていた機能「Now Brief」(ユーザーの日課を分析してパーソナライズされた提案を行う機能)が、今回確認された One UI 8 ビルド(F956BXXU2CYD7)に含まれていることが明らかになりました。
これにより、Now Brief 機能は Galaxy Z Fold6、Z Flip6 などの既存ハイエンドモデルにもOne UI 8 アップデートを通じて提供される可能性が高いことを示唆されました。
今後の展開について
One UI 8 は、今後 3 ヶ月以内に発表されると予想される Galaxy Z Fold7 / Z Flip7と共にリリースされる可能性が高いと見られています。
しかし、今回の初期ビルドを見る限り、現時点では One UI 8 に対してデザイン面での大きな変更を期待しすぎるべきではないかもしれません。
主な変更点は Android 16 への対応と内部的な最適化であり、見た目は One UI 7 に細かな修正を加えたものになる、というのが現時点での有力な見方です。また、新機能についても大きな変更ではなく、既存の機能の追加サポートや改善が主になる可能性があります。
いずれにせよ、Samsung は、One UI 7のようなリリース遅延を避け、安定したアップデートを迅速に提供することを優先したものと思われます。
出典 : Smartprix