OpenAIは、AI アシスタント ChatGPT の「メモリ」機能を大幅に強化したことを発表しました。このアップデートにより、ChatGPTはユーザーが過去に行ったすべてのチャットを参照し、個々の好みや興味に基づいた、よりパーソナライズされた応答を提供できるようになります。
これまでのメモリ機能との違い
従来のメモリ機能では、ユーザーが明示的に保存あるいは自動的に保存された情報を ChatGPT が参照していました。しかし、今回のアップデートにより、ChatGPT は過去のすべての会話履歴の情報から学習し、応答に活かすことが可能になります。
これにより、ユーザーが以前に話した内容、好みのトピック、関心のある分野などを ChatGPT が自然に理解し、新しい会話を始める際にも、それらの情報を踏まえた応答を行います。結果として、よりスムーズで、ユーザーごとに最適化された、一貫性のある対話が可能になると期待されます。

なお、メモリ機能は有効・無効を切り替えることができ、チャットから内容を変更することもできます。一時チャットでは無効になり、状況に応じて切り替えることができます。
期待される効果と今後の展開
この改善されたメモリ機能を活用することで、ユーザーの文体や好みのトーンを学習し、より自然な文章作成が可能になったり、過去の相談内容や状況を踏まえた、的確なアドバイスの提供、以前に学んだ内容や理解度を考慮し、ユーザーに合わせた学習内容の提案などに役立つと思われます。
その他、ユーザーの興味や関心を記憶しているため、関連性の高い情報提供やアイデア出しなど、幅広い用途でより役立つはずです。
この改善されたメモリ機能は、2025 年 4 月 11 日より、ChatGPT Plus および Pro ユーザー向けに提供が開始されます。一部の地域では利用できませんが、日本では利用することができます。また、 Team、Enterprise、Edu ユーザーは数週間以内にアクセスできるようになる予定です。
出典 : OpenAI X 公式アカウント