Qualcomm は予告していたように、2025年4月2日に中国で開催されたイベントにて Snapdragon 8s Gen 4 (SM8735) を正式に発表しました。これは Snapdragon 8 Elite と Snapdragon 8 シリーズの中間に位置付けられる、手頃な価格のプレミアムチップセットです。
これまで、SM8735 という型番のチップは Snapdragon 8s Elite と呼ばれていましたが、昨年発表された 8 Elite とは異なり、カスタム設計の Oryon コアが採用されないことから、Elite ではなく既存モデルの後継となる Snapdragon 8s Gen 4 の名前が付けられています。
Snapdragon 8s Gen 4 の主な仕様

Qualcomm の発表によれば、新しい Snapdragon 8s Gen 4 は、前世代 8s Gen 3 に比べて、CPU パフォーマンスが 31%、GPU パフォーマンスが 49% と、それぞれ大きくパフォーマンスが向上しています。Snapdragon 8s Gen 4 のコア構成は 1+3+2+2 で、それぞれ以下のような仕様となっています。
- 3.20GHz Corex-A4 コア ×1
- 3.00GHz Cortex-A720 コア ×3
- 2.80GHz Cortex-A720 コア ×2
- 2.02GHz Cortex-A720 コア ×2
さらに GPU は Adreno 825 を搭載し、8s Gen 3 と比べてグラフィックス性能は向上しましたが、Snapdragon 8 Elite の Adreno 830 ほど強力ではありません。なお、CPU と GPU の性能が向上しただけでなく、AI パフォーマンスは 49% 向上、電力効率も 39% 向上したとしています。
Snapdragon 8s Gen 4 の主な機能
また、Snapdragon 8s Gen 4 にはフラッグシップレベルの機能も導入されています。

例えば、Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0、LPDDR5X、UFS 4.0 および UFS 3.1 Gen 2 のサポート、Qualcomm Spectra ISP による 4K HDR / 60fps 動画撮影サポート、480fps 1080p スローモーションビデオなどがあります。さらに Qualcomm Quick Charge 5.0、144Hz リフレッシュ レートで最大 WQHD+ のディスプレイ解像度、60fps で最大 4K の外部ディスプレイ サポート、Qualcomm の 3D Sonic および 3D Sonic Max 超音波ディスプレイ内指紋スキャナーもサポートされています。
一方、上位のチップとは違い、Snapdragon 8s Gen 4 には mmWave 5G のサポートがなくなりました。これが大きなトレードオフになるわけではありませんが、Oryon コア非搭載や GPU の性能差など、コストを抑えるためのいくつかのダウングレードが施されています。

Snapdragon 8s Gen 4 搭載予定のスマートフォン
これまでの噂では、Snapdragon 8s Gen 4 を搭載する最初のスマートフォンは今月発売されると言われています。搭載が予想されるデバイスは iQOO Z10 Turbo Pro、Redmi Turbo 4 Pro (POCO F7)、Xiaomi CIVI 5 Pro、OPPO K13 Pro などがあります。
出典 ː Qualcomm