Amazon は、AI を活用した新しい音声アシスタント「Alexa+ (Plus)」を、米国で早期アクセスとして提供開始したことが明らかになりました。
現在のところ、対象の Echo Show デバイスを所有する一部ユーザーに限定して提供されており、従来よりも自然な会話やタスク処理に対応することが特徴とされています。ただし、現時点ではいくつかの機能が未実装となっており、今後のアップデートで順次追加される予定です。
Alexa Plus の早期アクセスは、現時点で Echo Show 8、Echo Show 10、Echo Show 15、そして Echo Show 21 の 4 つのデバイスが対象となっています。対象デバイスで Alexa Plus が有効になると、同じアカウントで登録されている他の Echo デバイスでも自動的に Alexa Plus が利用できるようになるとのことです。
なお、Alexa Plus は通常月額 19.99 ドルで提供されていますが、Amazon Prime 会員であれば追加料金なしで利用可能となっています。
ワシントンポスト紙の報道によると、今回提供された Alexa Plus は「アマゾンの一般公開基準をまだ満たしていない」とされており、未実装の機能がいくつか存在しています。The Verge などが伝えたところによれば、早期アクセス段階で利用できる主な機能は、Uber の注文やカメラを使った物体認識、音声でのメール下書き作成、商品情報の検索、そしてドキュメントの要約機能などに限られており、一部のタスクは正常に動作しないこともあるようです。
一方で、ギフトアイデアの提案や音声による食料品の注文、Grubhub を通じたテイクアウト注文、家族メンバーの識別とリマインダー機能、子ども向けコンテンツを提供する Kids Plus 機能、ブラウザからのアクセス、アップロードしたドキュメントの削除機能などは、現時点では利用できない状態となっています。
これらの利用可能な機能や今後追加予定の機能については、Amazon が公開している「Welcome to Alexa+ Early Access」ページでも案内されており、早期アクセス版の位置付けや今後の計画を確認することができます。
なお、Amazon は 2025 年 2 月に Alexa+ を発表し、米国から展開を開始することを明らかにしていますが、日本での展開についてはまだ発表されていません。
Source: Amazon