Google は、2025年3月に発表した Pixel 9a で、Pixel スマートフォンをできるだけ長く使えるようにする新機能「バッテリーの健全性アシスタント (Battery Health Assistance)」を導入することが明らかになりました。
この「バッテリーの健全性アシスタント」の情報は Google の公式サポートページに掲載されており、Pixel スマートフォンのバッテリー劣化を抑えるために、充電の動作を最適化し、バッテリーの寿命を延ばすことを目的とした機能であると説明されています。
「バッテリーの健全性アシスタント」は、Google Pixel 9a のソフトウェアアップデートで有効になり、バッテリーのパフォーマンスと劣化を安定させるため200回の充電サイクルから始まり、1000回の充電サイクルまで段階的にバッテリーの最大電圧を調整するとしています。
以下は Google Pixel ヘルプに掲載されている、Pixel 9a の場合の「バッテリーの健全性アシスタント」の説明です。
リチウムイオン バッテリーは消耗品であるため、最終的には交換が必要です。Google Pixel 9a では、適用されるソフトウェア アップデートにより、使用年数が長くなっても長期的にバッテリーの健全性とパフォーマンスを自動で管理できます。このソフトウェアは、バッテリーのパフォーマンスと劣化を安定させるため、200 回の充電サイクルから 1,000 回の充電サイクルまで段階的にバッテリーの最大電圧を調整します。
バッテリーは、使用年数が長くなるにつれて駆動時間が少しずつ短くなります。バッテリーの健全性アシスタントは、調整された容量に基づいてスマートフォンの充電速度も調整します。なお、バッテリーの充電性能が若干変化する場合があります。Google Pixel 9a のバッテリーの健全性アシスタントの設定は、ユーザーがカスタマイズすることはできません。
Google Pixel ヘルプ – Google Pixel のバッテリーについて
なお、この機能は Google Pixel 9a に最初に搭載さますが、今後は以前の Pixel デバイスでも利用できるようになるとされています。また、Pixel 9a ではユーザーが「バッテリーの健全性アシスタント」のカスタマイズをすることはできませんが、9to5Google が Google に確認したところによれば、「以前に発売された Pixel デバイスを試用している場合は任意」であることを伝えています。
Android 16 から Pixel デバイスに導入される予定の「バッテリーの状態」ページが今回の変更に関連している可能性があります。Pixel デバイスでは、これまで充電上限を 80% に制限する機能や充電サイクルを確認できるページなどが追加されています。
Source: Google Pixel ヘルプ