Microsoft は、Windows 11 で予期せぬ再起動時に表示されるエラー メッセージ「ブルー スクリーン オブ デス (BSOD)」のデザインを刷新することを発表しました。現在、Insider Program の Beta、Dev、Canary チャネルで配信されているテストビルドで、新しいデザインが導入されています。
これまでの BSOD では、青色の背景にしかめっ面のアイコンや QR コードが表示されていましたが、今回の変更ではこれらが廃止され、Windows が更新を実行している際に表示される黒い画面に似たシンプルなものへと変更されています。表示される内容も「デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります」といった基本的なメッセージと、エラーコードや障害のあるドライバー情報のみが表示される形式になりました。
Microsoft は、公式ブログにてこの変更について「予期しない再起動に対応する、より合理化された新しい UI をプレビューしています。これは Windows 11 の設計原則にさらに適合し、ユーザーができるだけ早く生産性を回復できるようにするという目標をサポートします」と説明しています。技術的な情報は維持しつつも、ユーザーエクスペリエンスを簡素化する意図があるようです。

なお、Insider ビルドでは BSOD の背景色は緑色で表示されていますが、最終的な一般提供時に黒背景のままとなるのか、従来どおり青背景に戻されるのかは現時点で明らかにされていません。
この新しい BSOD は、既存の Windows 11 バージョン 24H2 で展開される可能性があり、BSOD に対する大きな変更は、2012 年に Windows 8 でしかめっ面アイコンが導入されて以来となります。
いずれにしても、今後のアップデートでエラーによる予期しない再起動の画面が変更されることは間違いなく、BSOD という呼び名も変わるかもしれません(Black Screen だったら変わらないですが)。