Google は、Google Workspace ユーザー向け「Gemini Advanced」において、新しい実験モデル 「Gemini 2.5 Pro Experimental」の提供を開始したことを発表しました。あわせて、モバイルアプリ版の Gemini ではモデル選択機能やローカルファイルのアップロード機能も利用できるようになっています。
今回の変更は、即時リリースおよび計画的リリースドメインともに展開が完了しており、Gemini Advanced にアクセスできるすべての Google Workspace ユーザー が利用できます。
Gemini Advanced に 「2.5 Pro Experimental」 が追加
今回のアップデートにより、Workspace ユーザーは Gemini Advanced で新しい実験モデル「Gemini 2.5 Pro Experimental」を利用できるようになりました。
このモデルは、これまでの Gemini モデルの中で最も高性能とされており、複雑なタスクやプロンプトに対して広範な思考を適用し、応答の精度を最大化 できるとしています。また、推論・コーディング・数学・科学 などの分野でも高い性能を発揮することが特徴です。
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モバイルアプリでも実験モデルが利用可能に
加えて、Gemini モバイルアプリでも、利用可能なモデルの選択肢が拡充されました。Google Workspace ユーザーは、これまでの 2.0 Flash に加えて、以下の 2 つのモデルを選べるようになっています。
• 2.0 Flash Thinking (experimental) ː 複数ステップの推論が必要なプロジェクト計画などに最適。
• 2.5 Pro (experimental) : 複雑なタスクやプロンプトへの対応に優れ、より高度な応答が可能。
ローカルファイルのアップロードに対応
さらに、Gemini モバイルアプリ では、端末に保存されているローカルファイルのアップロード が可能になりました。これにより、ファイルの内容をもとに 要約や分析、推奨事項の作成 など、よりコンテキストに沿った応答を得ることができます。
なお、現時点では Gemini モバイルアプリを仕事用プロファイルで利用することができません。そのため、Google Workspace ユーザーが Gemini モバイルアプリを利用するためには、個人用と仕事用のアカウントを併用するスマートフォンではなく、仕事用のみで設定されたデバイスか、管理対象ではないデバイスを使う必要があります。
Source: Google Workspace Updates – Release notes – March 28, 2025