Google は、スマートホーム製品「Nest Protect」と「Nest × Yale Lock」の生産終了を正式に発表しました。あわせて、これら製品の代替となる新しいデバイスをパートナー企業と共同で提供することを明らかにしています。
今回の発表は、Google Nest Community Blog にて案内されたもので、Nest Protect および Nest × Yale Lock は在庫限りで販売終了となり、新たな製造は行われません。Googleは、スマートホーム市場の進化にあわせて製品ポートフォリオを見直し、より一貫したエコシステムを提供するため、これら製品の役割を今後はパートナー企業との共同開発製品に移行するとしています。
Nest Protectの代替製品
2013年に登場した「Nest Protect」は、スマート煙・一酸化炭素警報器として長年親しまれてきましたが、今回の発表により販売終了となります。
その代替製品として、Resideo が所有する First Alert ブランドと提携し、「First Alert Smart Smoke & Carbon Monoxide Alarm」が発表されました。この新製品は、実質的に Nest Protect 第2世代と同等の機能を備え、Google Home アプリとの連携や既存の Nest Protect との統合にも対応しています。

First Alert の新しいスマート煙・一酸化炭素警報器は、米国とカナダで今後数か月以内に発売予定で、価格は Nest Protect と同じ129ドル。すでに First Alert 公式サイトでは予約注文を受け付けています。
なお、既存の Nest Protect デバイスについては、製造日から10年間の有効期限まで、セキュリティアップデートの提供を継続すると案内されています。
Nest × Yale Lockの代替製品
同様に、2018年に登場した Nest × Yale Lock も在庫限りで販売終了となります。このロックは、Made by Google 製品ではないものの、Google と Nest の提携により開発された唯一の Nest ブランドのスマートロックで、Google Home プラットフォームとスムーズに統合されていました。
Nest × Yale Lock についても、Google と Yale は今後の製造を中止し、セキュリティアップデートの提供を継続する方針を示しています。さらに、Google Home アプリでは、Nest のパスコード管理機能などの新機能追加が予定されており、既存ユーザーにとっては今後も有効なデバイスとなります。
Nest × Yale Lock の後継としては、Yale Smart Lock with Matter が登場予定です。この新製品は、Google Home エコシステムや Matter 対応デバイスとシームレスに統合され、パスコード、アプリ操作、物理キーなど複数の入室方法をサポートします。
カラーはアッシュ、マットブラック、スノーの3色展開で、価格は170ドル。2025年夏後半に発売予定と案内されています。
なお、今回発表された2製品については、いずれも日本国内では公式販売が行われていません。そのため、今回の生産終了による直接的な影響は日本のユーザーにはありません。ただし、これらの製品は海外では高く評価されており、日本のスマートホーム市場においても、こうした製品が公式に展開されることを期待したいところです。
Source: Google Nest Community Blog